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  4. 夜間でも見たい場所を撮影できる防犯カメラとは?

24時間365日撮影し続ける防犯カメラには、明るい日中だけではなく、視認性の悪くなる夜間もハッキリ撮影できる能力が必要不可欠です。本記事では、夜間の撮影を実現する仕組みやそれによる適した運用の違い、機種選定時のポイントなどをご紹介します。

1. 夜間の撮影に最適な防犯カメラ

夜間もしっかり撮影できる防犯カメラには主に、高感度なイメージセンサーを搭載したタイプ、そして赤外線照明を搭載したタイプの2種類があります。この2種類は、暗い場所での撮影を可能にする仕組みや、撮影できる映像が異なるため、設置場所、運用方法に合わせて適したタイプを選定するようにしましょう。

低照度環境でも撮影可能な感度の高いカメラ

街灯や夜間照明などのわずかな光源しかない場所での撮影には、感度の高いイメージセンサーを内蔵した高感度防犯カメラがおすすめです。一般的に、カメラは搭載するイメージセンサーの感度が高いほど光を多く捉えられ、撮影に最低限必要な明るさの値(=最低照度)が小さくなるため、暗い環境での撮影に向いていると言えます。また、高感度防犯カメラでは、少ない光でもカラー映像を撮影できるため、人の服装や車の色など被写体の色を捉えることが重要なシーンでの使用に適しています。

赤外線照明搭載カメラ

光源がそばにない暗所や、照明を設置しづらい場所での撮影には、赤外線照明搭載カメラがおすすめです。赤外線照明搭載カメラは、本体から赤外線を照射し、その反射の強弱を感知して映像の撮影を行います。赤外線は人の目では見えず、照明による光源の確保が難しい場所でも映像を撮影可能です。映像はモノクロになりますが、真っ暗な環境でも人や物の動きをはっきりと写せるため、AIを用いた検知機能も利用できます。また、赤外線を照射し撮影した映像は、わずかな通常光で撮影した映像に比べ映像内にノイズが発生しづらく、データサイズが小さくなります。そのため、録画用の記録媒体の容量を節約でき、長期間のデータ保管がしやすいという利点もあります。

IR LED無しの映像
IR LED照射時の映像

2. 高感度防犯カメラと赤外線照明カメラの違い

前述のとおり、高感度防犯カメラと赤外線照明搭載カメラは暗闇で被写体を捉える仕組みが異なるため、撮影できる環境や、撮影映像の状態にも差があります。
高感度防犯カメラで撮影をするためには、周辺環境にカメラの最低照度以上の光源が必要になる一方、カラー映像を撮影することが可能です。
本体から赤外線を照射し撮影を行う赤外線照明搭載カメラは、光源の無い真っ暗な環境でも撮影を行うことができますが、その場合、カラー撮影はできず映像はモノクロになります。

3. 夜間撮影に対応した防犯カメラを選ぶポイント

日中と比較して人の目が行き届きづらい夜間の撮影は、特に万全を期したいものです。どのような場所で何をどう撮りたいのかなどを考慮しながら、現場環境に合わせた機種選定が重要です。

屋外設置の場合は防水防塵仕様を確認する

例えば、駐車場や公園などは夜間にも監視ニーズが高い場所です。こういった屋外への設置を検討する際にぜひ確認したいのが、カメラの防水・防塵性能です。
i-PROの屋外向けカメラは、防塵・防水対応(IP66)で、IR LEDを搭載しているモデルも多く、屋外にそのまま設置して使うことができます。カメラに直接雨が当たるような環境では、ドームカバーに親水コートを施したカメラも大きな効果を発揮します。夜間の低照度下では水滴が映像の見え方に大きく影響することも多く、更には赤外線LEDを照射する際には、水滴による反射が発生すると被写体の状況を確認することが困難になる場合があります。

赤外線LED+親水コートで映像をきれいに撮影
親水コート無しで水滴に赤外線LEDが反射して識別不可

特殊な環境に対応できるカメラか確認する

店舗や居室内、街中などの通常の環境以外の場所でも夜間撮影が必要になるシーンは数多くあります。気温や外気の状態が通常と異なるような特殊な環境へ防犯カメラを設置する場合は、その環境に対応できる性能を持った機種を選定することが大切です。
例えば、湾岸や沿岸地域は海風による塩害に留意する必要があります。このような重塩害・塩害地域へは、特殊な素材や塗装を使用した耐重塩害仕様のカメラを設置するようにしましょう。
また、寒冷地域へ設置する場合は、使用温度範囲の下限が低く、本体に霜や水滴が付着しづらい機能を持ったカメラを選択するとよいでしょう。

赤外線照明の照射距離を確認する

赤外線照明搭載カメラは、全く光源の無い暗闇でも撮影可能ですが、撮影範囲は赤外線照明が届く距離に限定されます。そのため、赤外線照明搭載カメラを導入する際は、カメラを設置可能な場所と撮影したい範囲を確認し、適した赤外線照射距離のカメラを選定すること が大切です。

4. 防犯カメラの夜間撮影をさらに進化させるi-PROの技術

i-PROでは夜間撮影に適した仕様・機能を備えた防犯カメラを多数ラインアップしています。中でも、低照度の環境でのカラー撮影をサポートする「カラーナイトビジョン」や、光学ズームと赤外線照明を組み合わせた広範囲監視は、様々な現場の夜間撮影にお役立ちを提供しています。

低照度の場所でもカラー撮影を実現するカラーナイトビジョン

i-PROのH.265対応防犯カメラは、独自のパラメーター最適化により照度不足の環境でもカラー映像を撮影できる「カラーナイトビジョン」機能を標準搭載。夜間の屋外といった明かりが少ない場所でも、人の服装や車の色など被写体の特長を写すことができ、対象の識別を容易に行えます。

i-PRO カラーナイトビジョン
低照度性能の低いカメラ

光学ズーム+赤外線照明

i-PROの屋外モデル防犯カメラのほとんどが、機種の特性に合わせた高性能な赤外線照明(IR LED)を搭載しています。
そのため、まだ太陽光のある時間帯は周辺環境の光で撮影し、日没後は赤外線照明を照射して撮影するなどの自動切り替え機能によって、その時々に適した方法で撮影を行うことができます。
また、光学ズームが可能な機種では、ズームした先の遠くの被写体に対して赤外線照射も合わせて絞り込みを行うことで映像を捉えやすくすることができ、少ない台数で広範囲の監視が可能です。

WV-SUD638UX+WV-SUD6FRL1UX(赤外線照射最大距離150m、30倍ズーム)の場合のイメージ

5. 夜間撮影技術が活用されているi-PROのカメラ

長距離照射が可能な赤外線照明や、高感度なイメージセンターを搭載し、夜間の監視・モニタリング用途で力を発揮するi-PROのネットワークカメラをご紹介します。

2MP(1080p) IR LED搭載 40倍 屋外 PTZ AIカメラ
WV-S66300-Z4LN

250 m先まで照射可能なIR LEDを搭載した屋外対応のPTZ型防犯カメラ。40倍の光学ズームも搭載し、光源の乏しい夜間でも広範囲の監視を行うことが可能です。
また、高精度なAI自動追尾を標準搭載しており、AIが検知した人や車両を追尾撮影することができます。明暗差があるような場所や、逆光になっている場所でも全体を見やすく鮮明に撮影できる「スーパーダイナミック」、被写体の状況に合わせてカメラの画質を自動で調整・最適化する「インテリジェントオート機能」にも対応し、様々な環境で見やすく鮮明な映像撮影を実現します。アドバンスド親水コートにも対応しており、雨天などの水滴の付着を抑え、見やすい映像を提供します。

2MP(1080p) 屋外 ハウジング一体 AIカメラ
WV-X15300-V3LN

最低照度0.009㏓を実現する高感度センサーを搭載した屋外対応の防犯カメラ。わずかな光源でもカラーで被写体を捉えられるとともに、50 m先まで照射可能なIR LEDの搭載により、暗闇での撮影にも対応します。また、最大9つのAIアプリケーションを搭載できるなど、AIによる検知機能を活用した運用にも適しています。「スーパーダイナミック」、「インテリジェントオー機能」といった画質を高める機能への対応に加え、レンズカバーにほどこされた「アドバンスド親水コーティング」が水滴、汚れの付着を防ぎ、クリアな視界を保ちます。

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