年々過酷さを増す屋外環境でも、重要インフラを見守り続ける
屋外エアロPTZカメラが強靭化ボディーをまといモデルチェンジ
～AIプロセッサーや長距離IR照明など、撮像・解析性能も大幅に向上～
i-PRO株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長 尾崎祥平、以下i-PRO）は、極寒や酷暑、台風、潮風などに晒されながらも広い範囲を詳細に見守り続ける「屋外エアロPTZ AIカメラ」（以下、新エアロPTZ）をフルモデルチェンジし、2MP (1080p)モデルと8MP(4K)モデルの9機種を2024年12月より発売します。
近年、台風の大型化や局地的な集中豪雨、真夏の猛暑など、屋外監視に使用されるネットワークカメラを取り巻く環境は、年々厳しくなっています。
新エアロPTZは、更なる厳しい環境でも見守り続けられるよう、筐体やカメラアーム部の材質変更などあらゆる部分の強靭化を図り、耐衝撃性や防塵・防水性を向上させたほか、業界最高水準の耐風速性能を確保しました。また、カメラとしての撮像・解析性能も飛躍的に向上させています。AIプロセッサーを搭載したほか、光学40倍レンズ※1、現行モデル比2.6倍以上の400ｍ※2の照射が可能なIR照明やi-PRO初の白色照明、新しいワイパー機構やヒーター機能を採用しました。2MPモデルの本体色は、設置環境に合わせてグレーとブラウンの2色から選択が可能です。過酷な環境の中でも、卓越した性能と信頼性で、重要なライフラインの安全、安心を支えます。
■商品の特長
1）過酷な環境下でも稼働し続ける堅牢性と信頼性
- 筐体の材質（樹脂→アルミダイカスト）や構造変更、カメラヘッドアームの材質強化（PBT樹脂→PC樹脂）などにより、製品全体の耐衝撃性、堅牢性を更に高めました。
- 国際電気標準会議が定めた防塵防水規格IP66/IP68に準拠しています。これは、完全な防塵構造であること、防水面では、いかなる方向からの水の強い直接噴流によっても有害な影響を受けないレベルを示します。また、米国電機製造業者協会の防塵防水規格NEMA6P（IP67相当以上）にも準拠しています。
- これまで日本で観測された最大風速※3以上の75m/sの風でも動作が可能で、かつ、風速90m/sでも破壊されません。動作温度はマイナス50℃～プラス65℃。耐重塩害仕様です。
2）AIプロセッサー搭載により、画像認識を用いた能動的検知を可能に
- 動体検知、人数カウントなど、AIアプリケーション※4をインストールすることで、設定に合わせた自動通報や解析が可能になります。AIアプリケーションを2MPモデルは最大２つ、8MPモデルは最大3つインストールでき、用途に応じて切り替えられます。監視業務の負荷軽減や対策立案に貢献します。
- 画像の分析・解析をカメラで処理し、人や車両などを低圧縮に、それ以外の領域を高圧縮にデータを制御することで、通信量を削減します。
- AIを利用した自動追尾機能に対応、人や車両をAIが的確に検知することでスムーズな自動追尾を実現します。
3）遠方や夜間、厳寒期でも一瞬を見逃さない卓越した撮像性能
- 光学40倍ズームレンズ（8MPモデルは30倍）※1、高解像度センサーで、遠方でも状況を鮮明に捉えます。
- 業界最高水準のIR照射距離400ｍ※2により、夜間の視認性を高めました。
- 色の識別が可能な白色照明モデルも最大200ｍ照射※5を実現しました。（白色照明モデルは2025年2月発売予定）
- レンズ前面の氷雪の付着を防ぐヒーターとワイパーの機構を全面的に改良し、低温下での視認性を向上しました。
※1：2MPモデルは光学40倍ズーム、8MP(4K)モデルは光学30倍ズーム。
※2：IR照射距離400m(50IRE)は2MPモデルの場合。8MP(4K)モデルの照射距離は250m（50IRE）。
※3：富士山頂を除く最大風速は1965年室戸岬で観測の69.8m/s、最大瞬間風速は1966年宮古島で観測の85.3m/s。（出典：気象庁 https://www.data.jma.go.jp/stats/etrn/view/rankall.php）
※4：AIアプリケーションは別売です。
※5：白色照明の照射距離は2MPモデルの場合200m(50IRE)、8MP(4K)モデルの場合は120m(50IRE)です。
■想定活用シーン
広い範囲を俯瞰しつつ、必要時はピンポイントで詳細の確認が必要となる、環境の厳しい以下のような場所での安全・安心の確保に威力を発揮します。
■品名・品番など
※6：ブラウン色モデルの上限温度は+50℃です。