富士河口湖町の未来を切り拓く 「旅の駅 kawaguchiko base」の挑戦
2022年の夏、富士河口湖町に誕生した複合商業施設「旅の駅 kawaguchiko base」。地元の特産品が並ぶ活気あるマルシェをはじめ、地産地食を味わうことができるレストラン、そして山梨県産を中心に約180種のワインを試飲できるコーナーなど、富士・山梨エリアの魅力を満喫できると人気を集めています。地元のみならず国内外からの観光客など多くのお客様に愛される施設を目指し、マーケティング施策として、株式会社チャオ様を通じ、i-PROのAIカメラとチャオ様のクラウドサービスを導入。この取り組みがもたらした変化について、代表取締役の伴一訓様に伺いました。
- クライアント
- 旅の駅 kawaguchiko base 様 / 株式会社大伴リゾート 代表取締役 伴 一訓 様( 納入パートナー : 株式会社チャオ 様 )
- 地域
- 日本
- 国
- 日本
- 業界
■導入の背景:観光客数ピーク時比較で70%減少。富士河口湖町の観光再建を目指す
「旅の駅 kawaguchiko base」の開業当時、新型コロナウイルスの影響により、富士河口湖町の観光は2019年のピーク時と比較して70%減まで落ち込む危機的な状況を迎えていました。私たちの会社は富士河口湖町で代々、宿泊事業を展開してきましたが、コロナ禍の不確実な状況を危惧し、宿泊事業だけでなく小売業・飲食業など多角的な視点を持つ必要を感じていました。そして新たな事業を展開することでAfterコロナにおける富士河口湖町の観光業の再建と地域経済の活性化に貢献したいとの思いから、この「旅の駅 kawaguchiko base」を開業することになりました。新たに創る施設は地元の方々だけでなく、国内外の観光客を魅了する施設を目指していたので、計画時からマーケティングに注力することは決めていました。
マーケティングに関する相談を進めていたところ、来場者の数や属性、店内の動向などの分析に必要なデータを収集するためには、実際の購入データが得られるPOSシステムに加えて、来場者全体の傾向を把握するためセキュリティカメラのAI技術を活用してはどうかとコンサルから提案がありました。具体的には顔検知や車両ナンバー認識などのAI機能です。これらのデータを分析し、お客様のニーズに合った商品構成や店内のレイアウトを検討することにしました。ただし当初、AIカメラの導入には「導入コスト」と「AIの精度」に不安も感じていました。得られるデータは本当に信頼できるのか気掛かりでした。
■選択の理由:クラウド連携による利便性。そして導入コストが選定の理由
i-PROのAIカメラを選んだ一番の理由は、チャオ社製AIクラウド連携用のアプリケーション(Chao Camera Edge for i-PRO)をインストールし直接連携できるという点と導入コストです。既に別の警備システムを導入していましたが、専用サーバーの設置に大きなコストが必要でした。i-PROのAIカメラは、クラウド連携に必要な専用機器を別途用意する必要もなく、初期投資を低く抑えることができるため導入に対する敷居が低く感じられました。またクラウドサービスなので故障やメンテナンスのリスクを最小限に抑えることができることも選定のポイントです。さらに高精細な映像で、昼夜を問わず人物を確実に捉えるカメラであること、将来のアップデートが容易である点や、ネットワーク環境さえあれば映像はどこからでも簡単に確認できるという利便性も魅力を感じました。あとはカメラのデザインですね。富士河口湖町の美しい景観とこだわりを持って建てた施設のデザインに調和するブラックのラインアップがあるセキュリティカメラであることも、選定する上での重要なポイントでした。このような理由から、i-PROのAIカメラを導入することにしました。
■導入の効果:DXの衝撃!AIが描く次世代の店舗運営
最初に驚かされたのは、AIの顔検知と車両のナンバー認証精度の高さでした。私たちの施設は時間帯や場所により、逆光や暗い状況になりますが、いずれの状況でも人物や車両のナンバーを逃すことなくしっかりと捉えていました。i-PROカメラと、チャオ社製クラウドのAI機能が問題なく機能を発揮しているので安心して活用しています。そしてクラウドサービスから得られるデータには、新たな発見が溢れていることにも気づきました。肌感覚で把握していたお客様の在住地域や年齢層、性別という要素が、実は少し異なることが判り、最近ではこれらの情報を定量的に把握することで、商品開発計画や商品ラインアップの変更に具体的な形で反映させ始めています。そして結果として来場者数が増加するか等々の効果検証も併せて進めています。これまで想像や仮説に基づいて商品開発を行っていた私たちですが、これからはデータに基づいて自信を持ってマーケティング施策を打つことができます。これが今回のシステム導入がもたらした最大の経営効果とも言えます。 「顧客情報、属性、店舗状況を見える化してマーケティング施策に繋げ、PDCAを回す」という、まさに私が目指そうとしている店舗運営のDX化が実現でき始めています。
■今後に期待すること
今後も地域に根ざした施設を運営していきたいと思っています。各施設に適したセキュリティカメラとAI機能の提案をいただき、より愛される富士河口湖町の新たな観光スタイルの形成をサポートして欲しいですね。
<納入パートナー>
株式会社チャオ 様
https://www.ciaoinc.jp/
最先端のクラウド型画像解析技術でAI事業を展開。クラウド型画像解析プラットフォーム「Ciao Camera」とi-PRO「AIネットワークカメラ」の連携による画像サービスを幅広い分野のお客様へ提供されています。
■導入商品
・Ciao Camera Edge for i-PRO/株式会社チャオ様
・エッジゲートウェイ機/株式会社チャオ様
・人数カウント(属性+性別分析)サービス/株式会社チャオ様
・ヒートマップ(店舗内混雑状況)サービス/株式会社チャオ様
・自動車ナンバープレート解析サービス/株式会社チャオ様
-Company Profile-
株式会社大伴リゾート
「旅の駅 kawaguchiko base」様
https://www.kawaguchikobase.com/
「旅の駅 kawaguchiko base」-富士山の麓に広がる自然に囲まれた4,000坪の贅沢なスペース。2022年の夏に誕生して以来、特産品を堪能できる活気にあふれるマルシェ、地元食材を楽しむレストラン、180種以上の山梨県産ワインを試飲するコーナーなど、富士や山梨の魅力を一気に満喫できる施設として人気を集めています。さらに、音楽イベントや地域の事業者やアーティストが集うマルシェイベントなども定期的に開催中。