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  4. ネットワークカメラとは?導入メリットや各業界での活用法を紹介

施設内や街角などで見かけることが多いネットワークカメラ。昨今では、従来の防犯・監視用途にとどまらず、マーケティングのための情報収集や、業務効率化を図るためのツールとしてなど様々な目的で活用されています。本記事では、ネットワークカメラの特徴や、それらを活かした各業界での活用のされ方など、導入を検討される際に役立つポイントをお伝えします。

1. ネットワークカメラとは

ネットワークカメラとはその名の通り、ネットワークに接続して使用できるカメラのこと。CPUを本体に内蔵しているため、カメラ本体を直接インターネットに接続できる点が最大の特長です。カメラそれぞれがIPアドレスを持っていることから別名IPカメラとも呼ばれ、スマートフォンやPCで遠隔地からライブ映像を確認したり、録画映像にアクセスできるなど、ネットワークを活用した機器ならではの利点を活かした運用がされています。

2. ネットワークカメラとWebカメラの違い

ネットワークカメラは一般的なWebカメラとは異なり、ネットワークへの接続や電源供給にPCを必要としません。そのため、急なソフトウェアアップデートや不具合などのPCの動作状況に左右されず運用することができます。この利点を活かし、24時間365日の安定稼動が必要な防犯や監視用途をはじめ、信頼性が求められる様々な現場で活躍しています。 また、スマートフォンやPCなどのネットワークと接続する通信機器、ソフトウェアとの親和性も高く、それらと連携させることで、運用に合わせた柔軟なシステム構築が可能です。

3. アナログカメラと比較した、ネットワークカメラ導入のメリット

ネットワークカメラには様々な特長があります。特に、遠隔地から鮮明な映像を確認できる、多拠点のカメラ映像を一括で確認・管理できる、LANケーブル1本で制御、給電、映像・音声伝送が可能である点は、従来のアナログカメラにはないメリットです。

鮮明な映像を遠隔地からも確認できる

ネットワークに接続されたPCやスマートフォン、タブレットさえ手元にあれば、いつでも、どこからでもカメラ映像を確認できます。また、ネットワークを用いて伝送した映像はノイズが少なく非常にクリアなため、防犯用途はもちろん、遠隔で映像を確認しながら指示を出すといった、拠点間のコミュニケーションツールとしても活用できます。

多拠点の一括監視が可能

カメラ1台1台がネットワークに接続されているため、ネットワークを介して複数の拠点に設置されたカメラ映像を一括で確認することが可能です。たとえば、本部からリモートで複数拠点の状況を確認できることにより、直接確認のための出張を減らせるなど、業務効率化、人員の適正配置に貢献します。

配線しにくい場所にも設置可能

ネットワークカメラは制御、給電、映像・音声信号の伝送をLANケーブル1本で行うことができます。通常、複数のケーブルが必要なアナログカメラと比較して配線が容易なため、配線がしづらい場所へも設置しやすいです。また、ネットワーク回線はPCなどの一般的な機器と同じものを使用できるため、新規での敷設が不要なケースもあり、導入コストを抑えられます。

4. ネットワークカメラの活用シーン

昨今、ネットワークカメラは高品質な映像と運用性を活かした、従来の防犯・監視用途だけではない様々なシーン・目的で活用されています。ここでは主な5つの目的での活用例をご紹介します。

店内・施設内の防犯カメラ・監視カメラ

ネットワークカメラの利用目的で大きな部分を占めるのが、防犯・監視用途です。スーパーやコンビニといった小売店での万引き、内部不正対策、駐車場などの屋外スペースの監視や、立ち入り禁止区域への侵入防止などを目的に活用されています。
ネットワークカメラは、PoE対応であることが多く、LANケーブル1本で制御・給電・映像/音声信号の伝送を行うため、屋外のような配線がしづらい、電源が取りづらい環境へも比較的設置が容易です。
また、赤外線機能搭載モデルでは、暗い倉庫内や夜間の屋外もしっかり撮影できるなど、設置環境に合わせた機種選定により高い防犯・監視効果を得ることができます。

施設・拠点での見守りカメラ

拠点の内外を問わずリモートでカメラ映像を確認できる特長を活かし、介護施設の高齢者や、保育園の子どもの見守りカメラ、物流拠点やインフラ現場のライブカメラとしての活用も広まっています。
ネットワークカメラでは、複数台のカメラの映像をPCやスマートフォンから確認、一括管理できるため、モニタリング業務の効率化を図ることが可能で、福祉の現場で課題となっている人手不足の解消や、人の立ち入りが困難な場所、広大な敷地の見まわり業務の負担軽減に貢献します。

教育・研修でのライブ配信

ネットワークカメラは、授業・研修を遠隔地にライブ配信するためのインフラとしても利用可能です。これまで1カ所に集合する必要があったり、担当者が拠点を回って順番に行う必要があった研修も、各拠点をネットワークカメラでつなぐことで一度に実施できるなど、場所の制約や、人の移動コストの低減を実現できます。
PTZタイプのネットワークカメラは、遠隔地からカメラの向きやズーム倍率をコントロールできるため、内容に適したアングルの映像を配信可能です。

製造現場の監視や業務改善・業務効率化

ネットワークカメラでは、製造現場の生産ラインや工場内を監視、管理するだけではなく、その動画データを活用することで業務の改善・効率化を図ることも可能です。
ネットワークカメラの映像で日々の作業状況を確認し、作業プロセスや業務フロー上の課題、改善点を見つけることで、生産性の向上、業務の効率化につなげることができます。また、死角になる大型機械の陰や冷凍倉庫などの厳しい環境へもくまなく配置ができる上、危険区域への侵入を検知しアラームで知らせる、映像データを品質異常が発生した際のエビデンス確認に使用するなど、製造現場に必要不可欠な安全対策、品質管理にも貢献します。

マーケティング

ネットワークカメラの映像を分析し、店舗のマーケティングに活用するなど活用の幅を広げています。AI機能を持ったネットワークカメラでは、映像からより詳細な来店者の行動分析が可能です。そのデータを店舗レイアウトの見直しや、接客方法の検討に活かすことで、効果的な販売計画を立てることができます。特に、全方位タイプのネットワークカメラは、1台で周囲360°を撮影し空間全体の様子を把握できるため、小売店などでの人流の分析に適しています。

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5. i-PROのネットワークカメラ

設置環境や、目的により適したネットワークカメラは異なります。最先端の技術を注ぎ、あらゆる環境に耐える機能・信頼性を備えたi-PROのネットワークカメラは、形状やサイズ、付加機能のバリエーションが豊富なため、多彩なラインアップからニーズに合わせてカメラを選択できます。

ドーム

丸型のドーム状が特徴のカメラ。目立ちづらく威圧感が少ないため、設置環境に調和しやすく、店舗内やマンション、オフィスでのモニタリング・監視用途などで使用されます。また、撮影している方向がわかりにくく、カメラの死角を把握しづらいことから高い防犯効果を発揮します。i-PROでは、屋内・屋外対応の両モデルをラインアップ。また、カメラ本体にAIプロセッサーを内蔵した機種では、カメラ側で高度なセンシングが可能です。

ハウジング一体 / ボックスカメラ

存在感のある形状で、犯罪抑止効果があり、広角撮影やズーム機能により撮影範囲を設定することが可能です。i-PROでは、屋内・屋外対応の両モデルをラインアップ。屋外モデルはハウジング一体型になっており、IP66、耐衝撃性50Jへの対応に加え、耐重塩害モデルもあります。また、カメラ本体にAIプロセッサーを内蔵した機種では、カメラ側で高度なセンシングが可能です。

PTZ

水平回転・垂直回転・拡大縮小の操作が遠隔で可能なカメラです。広範囲を自在に撮影できるため、リアルタイムでのモニタリング用途に適しています。1台で様々なアングルを確認できるため、カメラの設置台数を抑えた効率的な監視が可能です。 i-PROのPTZタイプには最大40倍の光学電動ズームが可能な機種もあり、トラブル発生時などでは被写体をズームアップし詳細を確認することができます。屋内・屋外対応の両モデルがあり、カメラ本体にAIプロセッサーを内蔵した機種では、カメラ側で高度なセンシングが可能です。

全方位

カメラ1台で周囲360°を撮影可能なカメラです。空間全体を捉えるため、人やものの動きを把握する運用に適しています。また、1台で広範囲を撮影できるため、カメラの設置台数を削減することもできます。i-PROの全方位タイプの多くはカメラ本体にAIプロセッサーを内蔵しており、カメラ側で高度なセンシングが可能です。また、専用ソフトウェアを用いることで高機能な人数カウントや動体検知を行えます。

i-PRO mini

コンパクトなボディに、当社ハイエンドモデルと同等性能のAIプロセッサーを搭載した小型AIカメラです。業界最小クラス※の大きさ、かつ防犯カメラと分かりづらいデザインのため、カメラの存在を目立たせたくない環境にも設置しやすいです。また、無線LANモデルもあり、ネットワークの配線が難しい環境へも設置できます。
※2021年12月当社調べ

コンパクトドーム

狭い場所への設置が可能なコンパクトサイズで、広い範囲が監視可能なタイプのカメラです。広角撮影を得意とし1台で広い範囲を写せるため、設置スペースが限られていたり、カメラを目立たせたくない環境に適しています。i-PROのコンパクトドームタイプには水平132°の広角撮影が可能な機種もあり、低歪レンズで歪みの少ない自然な映像を撮影できます。

マルチセンサー

複数のカメラユニットを一つの筐体に収め、多方向をカバーするカメラです。カメラユニットはそれぞれ独立して方向調整が可能なため、1台で多くの箇所を捉えることができます。i-PROのマルチセンサータイプにはカメラユニットが2つ、3つ、4つの機種があり、撮影範囲や設置環境に合わせて選ぶことができます。また、全てが屋外設置に対応しており、IP67の防塵・防水性に適合した機種もあります。カメラ本体にAIプロセッサーを内蔵した機種では、カメラ側で高度なセンシングが可能です。

6. i-PRO製ネットワークカメラが活躍している業界

i-PRO のネットワークカメラの活用は、防犯・監視用途だけにとどまりません。様々な業種のマーケティングや業務効率化のシーンでもお役立ちを提供しています。

製造業

i-PROのネットワークカメラでは、AIの動体検知/状態変化検知により、危険エリアへの侵入や、動線上への物の放置などに対してアラートを設定することができます。また、映像データは高品質・高信頼の機器で記録・長期保存されるため、品質異常が発生した際には原因特定にも利用でき、製造現場に必要不可欠な安全対策、品質管理に貢献します。 加えて、映像で日々の作業状況を確認し、業務上の改善点を見つけることにより、生産性の向上、業務の効率化を図ることができます。

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物流業

i-PROのネットワークカメラは、カメラ複数台の映像を遠隔地からPCやスマートフォンで確認可能。広大な拠点での見まわり業務の負担を軽減します。また、AIにより人や荷物の動きを見える化することで、適切な動線や荷物配置の検討に利用できます。さらに、人の動き検知により、フォークリフトのそばに人がいる場合はブザーを鳴らすなど、倉庫内の安全対策にも貢献します。

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医療・福祉業

i-PRO Remo.を活用することで、現場に行かずに複数の映像をPCやスマホで確認/一括管理でき、業務効率化を図ることができます。i-PRO miniシリーズは威圧感を与えないデザインのため、入居者にストレスを与えずに見守りが可能となり、AIを搭載したカメラでは転倒などの危険な動きを検知しアラートを発報することができます。常時見守りが必要な環境において、i-PROのカメラが入居者の安全安心と施設職員の業務効率化をサポートします。

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サービス業

エッジ記録型クラウドカメラサービスi-PRO Remo.では、PCやスマートフォン、タブレットから複数拠点のカメラ映像を一括で確認・管理可能。店舗のモニタリング業務を効率化し、人手不足の解消や移動コストの削減に貢献します。音声機能対応のPTZタイプのカメラを活用すれば店内をより詳細に確認できるため、無人店舗での来店者の遠隔サポートにも利用可能です。また、AIを用いてデータ化した来店者の属性情報をマーケティングに活かすこともできます。

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