観光地の安全対策強化へ。AIカメラを活用したIIJと北杜市の挑戦
商用インターネット接続サービス提供をはじめネットワーク、クラウド、セキュリティなどのITインフラ構築サービスを展開する株式会社インターネットイニシアティブ様が、観光名所である山梨県北杜市の安全対策のためにi-PRO Remo. とAI動体検知アプリケーションを採用。その採用の理由と導入の効果についてIoTビジネス事業部の森脇 千裕 様に伺いました。
- クライアント
- 株式会社インターネットイニシアティブ 様
- 地域
- 日本
- 国
- 日本
- 業界
導入の背景:観光地の安全を守るリアルタイムアラート搭載システムの導入
株式会社インターネットイニシアティブ(IIJ)は、国内初の商用インターネット接続サービス提供からスタートし、ネットワーク、クラウド、セキュリティといったITインフラ構築サービスを幅広く展開しています。さらに、ネットワーク事業を活用してIoT領域にも進出し、パートナー企業と連携してデバイス、クラウド、ネットワーク、アプリケーション開発までワンストップで提供しています。
私たちには様々な業界から多様な課題が寄せられますが、今回は山梨県北杜市様からの依頼でした。北杜市は山梨県の北西部に位置し、美しい自然環境が全国的に知られ、多くの観光客が訪れます。しかし安全対策が必要な事例も多く、その強化が急務とされていました。特に山間地などで夕暮れから早朝にかけて安全管理地区に向かう人を検知し、リアルタイムにアラートを通知する仕組みを構築したいという要望がありました。
このため単なるネットワーク整備やカメラ設置だけでなく、複合的なシステムの導入と一貫した提案およびシステムの構築が求められていました。
選択の理由:決め手は暗闇での高精度検知とリアルタイムのアラート通知
北杜市様の要望に応えるため、私たちIIJはAIアプリケーションの導入実績があるi-PROのAIカメラとAIアプリケーションを提案しました。i-PROのAIカメラは、高度な人検知能力とリアルタイムのアラート通知機能を備えており、北杜市様のニーズにぴったりだと判断したからです。こうして北杜市様の観光地での安全対策強化に向けたプロジェクトが始まりました。
i-PROのAIカメラは事前の試験においても夜間の街灯や民家が少ない暗闇の中10メートル以上離れた場所の人物をしっかりと検知できることが確認されました。
AI動体検知アプリケーションの事前検証の様子
夜間の事前検証の様子。10m以上離れていても人を検知
導入の効果:半年で実証されたAIカメラの効果そして北杜市様から感謝の声も
現在では北杜市役所と北杜警察署の両方でタブレットを使用して、危険エリアの侵入を検知すると自動でアラート通知が届き、警察が迅速に出動するなどの連携体制が整っています。
導入から半年間ですでに数件の事故を未然に防ぐことができ、北杜市様からも感謝の言葉をいただきました。
市の安心・安全に貢献することができ、納入業者としても大変うれしく思っております。
今後に期待すること
IoTマーケットでは様々な業界のお客様に多様な課題が存在します。IIJは、これまで提供してきたITサービスを軸に、新しいサービスを開発し、お客様へ価値を提供していきます。その中で、i-PROの豊富なカメララインアップとAIアプリケーション機能を組み合わせ、共にお客様の課題解決へ貢献できることを期待しています。
システム構成
- 赤外線照明付き屋外ハウジング一体型カメラを、 LTE無線通信ユニット経由で、i-PRO Remo. カメラダイレクト接続
- AI動体検知(ラインクロス)で、橋に向かって歩いていく人を検知してアラーム発報し、i-PRO Remo. 経由で、市および警察で所持するタブレットに通知
※ LTE通信ユニットのご使用には、micro SDメモリーカードが必要となります。
-Company Profile-
株式会社インターネットイニシアティブ 様
https://www.iij.ad.jp
1992年に日本初の国内インターネット接続事業者として創業した、インターネットのパイオニア企業。お客様の多様なネットワークニーズに応えるため、高い技術力を活かし、クラウド、アウトソーシング、WANサービス、システムインテグレーションなど、幅広いサービスをワンストップで提供しています。