環境担当(島岡 貴之)
- 環境担当
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Director, Head of Quality Assurance and Environment
島岡 貴之
1. はじめに
Q 本日は、i-PROの環境経営について伺います。まず、環境担当としての役割と、今回のインタビューでお伝えしたいテーマを教えてください。
A ありがとうございます。私はi-PROの環境領域を担当し、事業活動に伴う環境負荷の低減と、継続的な改善を推進しています。
本日は、i-PROが掲げる環境経営の考え方、事業運営の中での具体的な取り組み、そして国際的な枠組みも含めた姿勢について、お話しできればと思います。
2. 環境経営方針と目標:全社で何を目指すのか
Q 最初に、i-PRO全社としての「環境経営方針」と、優先して取り組む課題についてお聞かせください。
A i-PROでは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現を目指し、環境経営を企業の責任として位置づけています。
そのために、環境に関する法令の遵守を前提に、明確な環境目標を定め、環境保護および環境汚染の未然防止に努めることを重要な柱としています。
取り組みのテーマとしては、気候変動対策や資源管理といった観点を重視し、事業運営の中で環境負荷の低減を進めています。
Q 「継続的な改善」という言葉もありました。どういう仕組みで、改善を回しているのでしょうか。
A 環境マネジメントシステムを整備し、運用しながら改善する、という考え方で進めています。例としてISO 14001等がありますが、ポイントは、体制整備にとどまらず、現場の実態に即して運用・見直し・改善を繰り返すことだと捉えています。
環境負荷低減を「日々の業務の中で」実行できる状態を作ることが大切だと考えています。
3. 事業運営における具体策:省エネ・省資源、廃棄物管理、製品面での工夫
Q 次に、工場やオフィスなど、事業運営における具体的な取り組みを教えてください。
A はい。事業運営の中では、省エネ・省資源、廃棄物管理など、環境負荷の低減に向けた取り組みを進めています。
CO2排出削減目標の設定やCO2フリーエネルギーの利用、廃棄物の適切な管理といった観点は、環境負荷低減に直結するため、重要なテーマと位置付けています。
ポイントは、個別の施策を「点」で行うのではなく、環境マネジメントの枠組みの中で、改善のサイクルを継続的に回し続けることです。
Q 環境対応というと、工場やオフィスの運用面が注目されがちですが、製品や技術の面ではどうでしょうか。
A i-PROは、事業活動を通じて持続可能な社会の実現を目指していますので、環境に配慮した製品・技術の導入も重要だと考えています。例として、梱包材の工夫があります。品質・性能を維持しつつ、梱包材のプラスチック使用量を従来比で約80%削減する取り組みは、技術革新によって環境負荷低減を具体化した事例です。
こうした「品質や提供価値を落とさず、環境負荷を下げる」取り組みを積み重ねることが、持続可能なものづくりに繋がると考えています。
Q 梱包材は、お客様の手元に届いた瞬間に体感される領域でもありますよね。この事例を通じて得られた学びはありますか。
A 重要なのは、先ほどお話しした「品質・性能を維持しつつ環境負荷の低減を達成した」という点です。
お客様の期待に応える製品品質を提供しながら、環境配慮の取り組みも両立させることで、企業として社会に貢献することの重要性を、改めて再認識する貴重な機会となりました。
4. 法規制と国際基準への対応:コンプライアンスと世界標準
Q 環境経営を語るうえで、法規制への対応は欠かせません。i-PROとして、環境関連の法令遵守について、どのように捉えていますか。
A i-PROは環境に関する法令を遵守することを大前提にしています。
そのうえで、明確な環境目標を定め、環境汚染の未然予防に努めるなど、環境経営を企業責任として徹底しています。
法令遵守は「守り」の側面だけではなく、事業の継続性や、社会や顧客に対する信頼にも直結するため、環境経営の土台だと考えています。
Q 国際的な枠組みへのコミットとして、UNGC(国連グローバル・コンパクト)への参加が挙がっています。この意義を教えてください。
A i-PROは国連グローバル・コンパクトに参同し、その10原則を支持しています。
意義としては、世界標準に沿った環境・社会配慮を経営に組み込み、投資家を含むマルチステークホルダーに対して、透明性の高い説明責任を果たそうとする姿勢を明確にできる点にあります。
UNGCへの参加を通じて、世界標準との整合を意識し、国際的に通用する考え方を参照しながら、効果的に自社の取り組みを進めています。
5. ステークホルダーへのメッセージ:企業価値、対話、説明責任
Q ここからは、ステークホルダーへのメッセージを伺います。環境経営が企業にもたらす価値について、どのようにお考えですか。
A 環境経営は、社会的要請への対応という面に加え、企業価値にも関わると考えており、レピュテーションの向上や経営リスクの低減などに繋がり得ます。環境課題への対応を後回しにすると、事業継続上のリスクになり得る一方で、体系的に取り組めば企業の信頼と経営の安定性を高める方向に働きます。
その意味で、環境経営は決してコストではなく、持続的な企業運営に不可欠な要素の一つだと位置づけています。
Q 利害関係者との対話や報告について、どのような姿勢で臨んでいますか。
A グローバル企業として、環境責任を果たす姿勢を示し、利害関係者との対話や報告に取り組むことが重要だと考えています。
その背景には、取り組みの透明性を高め、説明責任を果たすことが企業の信頼に繋がる、という考え方があります。
UNGCへの参加も含め、グローバル標準に沿った形で、マルチステークホルダーに対し分かりやすく説明できる状態を常に目指してまいります。
6. i-PROらしさ:製造業としての知見×機動力
Q 最後に「i-PROらしさ」について伺います。i-PROらしい環境取り組みについて教えてください。
A i-PROは、前身のパナソニック時代から数えて60年以上の事業経験を持っており、その経験に基づく高度な製造業としての知見を活かしながら、環境対応も科学的かつ体系的に推進することを重視しています。
よって、前身のDNAと独立企業としての高い機動力を併せ持つ強みを活かし、様々な環境対策を素早く効果的に打てる点も、i-PROの特徴として訴求したいポイントです。
環境経営への真摯かつスピード感のある取り組み姿勢は、信頼できるパートナーとしての評価にも繋がると考えています。
7. まとめ
Q 本日の内容を踏まえ、最後に投資家やお客様を含むステークホルダーへ、メッセージをお願いします。
A 本日お話しした通り、i-PROにとって環境経営は、特別な取り組みではなく、事業活動そのものに組み込むべき基本的な責任だと考えています。
法令遵守を大前提に、グローバル標準を意識しながら、品質やお客様への提供価値を損なうことなく環境負荷を下げていく、その積み重ねが企業としての信頼や持続的な成長に繋がると信じています。
日々製品を使ってくださるお客様をはじめとする全てのステークホルダーの皆様に対し、対話と報告を大切にしながら、より良い形へ進化させていくことに挑戦してまいります。
i-PROは今後も、ものづくり企業としての責任を果たしながら、持続可能な社会の実現に貢献し続けていきます。