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  4. 防犯カメラに最適な画質とは?画素数による違いや選び方のポイントを紹介

防犯カメラを選ぶ際、決め手の一つになるのが「画質」です。防犯カメラの画質は画素数、明るさなどの要素によって決まり、また使用環境や目的によって、適した画質は異なります。本記事では、画質から防犯カメラの機種を選定する際のポイントや、画素数によるおすすめの用途、システムを構築する際の注意点などをご紹介します。

1. 防犯カメラで重要な「画質」とは?

カメラの性能を説明する際によく用いられる「画質」、これは文字通り「撮影される画像の質」を表す言葉です。
画質は、カメラの画素数や最低照度(カラーで撮影できる最も低い照度)、レンズの品質、内蔵する画像処理技術などの様々な要素の組み合わせによって大きく変化します。例えば、画素数が同等だったとしても、その他の要素に差があれば、最終的な画質も大きく変化します。また、カメラ毎に被写体を映すことができる最低の明るさは異なり、撮影したい場所が夜間の屋外や室内でも照明が消えるなどで暗くなる場合、その環境に合ったカメラを選択することが必要になります。暗い環境でも映像をカラーで撮る必要があるのか、モノクロ映像でも動きをはっきり確認したいかなどもポイントになります。

2. 防犯カメラを画質で選ぶ際のポイント

まず、防犯カメラの画質を考える上で特にポイントとなるのが、画素数、最低照度です。カメラの設置場所や使用目的によって重視すべき要素は異なるため、選定時にはしっかりと検討を行うことが大切です。

画素数

画素数とは、カメラが撮影できる映像の細かさを示す指標で、解像度と呼ばれることもあります。画素数の多い高解像度なカメラであるほど鮮明な映像を撮影することができます。
室内の監視・モニタリングなどの一般的な使用目的の場合、200万画素~500画素程度の解像の防犯カメラが適しているでしょう。また、AIによる、より詳細な人の動きなどの検知や、人や車両の特徴など、映像から細かなディテールを読み取る運用を行う場合は、800万画素程度の4K撮影が可能な防犯カメラがおすすめです。
屋外の広い駐車場や工場の外周監視など、1台のカメラで広範囲を撮影した場合にも、高い解像度性能を持ったカメラが必要になります。このように、使用環境や用途、被写体に合わせて適切な画素数のカメラを選ぶことが大切です。

最低照度

照明が落ちた室内や、夜間の屋外など暗い環境を撮影したい場合は、防犯カメラの最低照度を確認し値の低いものを選ぶとよいでしょう。
最低照度とは、カメラが被写体を撮影するために最低限必要とする明るさを示す指標で、lx(ルクス)を単位に表します。この数値が低いほど、暗い環境での映像撮影に適したカメラと言えます。最低照度を決める要素は様々ありますが、中でもカメラに搭載されたイメージセンサーの感度は重要な要素です。一般的に、イメージセンサーの感度が高いほど最低照度の値は低くなります。そのため、高感度のセンサーを搭載した防犯カメラでは、低照度の環境下でもカラーの映像を撮影することができます。
低照度下の映像は通常よりノイズが多くなり、映像の見えにくさやデータサイズの増大などの課題が発生することもあります。これらのノイズを削減する技術の有無も影響することになります。

3. 画素数別の防犯カメラの目安

防犯カメラの映像の鮮明さは画素数により大きく変化します。人物の手元や表情まで撮影したい場合は画素数の多いものを選択、被写体とカメラの間の距離も短く、狭い範囲を撮影する、大まかな動きがわかれば良いなどの場合は画素数に拘る必要がない場合もあります。画素数が少ないことでデータサイズを小さく抑え、録画保存時間を長くするというメリットも発生します。機種選定の際には設置環境、用途に適した画素数の製品を選ぶようにしましょう。

100万画素(HD)

室内への人の出入りの確認といった人の動作を大まかに確認したい場合や、比較的狭い空間で被写体に近い位置にカメラを設置できる場合などに有用です。設置位置によっては人の顔の識別が難しいこともあり、また、映像の一部を拡大しての確認には不向きです。

200万画素(2MP:フルHD)

200万画素は一般的なPCモニタやテレビと同等の解像度です。映像が鮮明なため、映像内の細かな部分をしっかり確認したい場合に有効です。現状では最も使用されている割合も多く、コストパフォーマンスに優れた製品が多いため、公共施設、商業施設など、防犯カメラを複数台設置したい場所への導入にも適しています。

500万画素(5MP)

500万画素の防犯カメラでは、空間の細部まで確認できる非常に鮮明な映像を撮影可能です。掲示物の文字や人の手元まで確認できるほど高解像度なため、駐車場や工場といった広い空間をカメラ1台で撮影・監視し、必要に応じて細かな部分を拡大して確認するといった運用に適しています。

800万画素(4K)

防犯カメラとしては最高水準の画素数と言えます。AIアプリケーションを活用した様々な検知や細かな物体の検出を行いたい場合など、高度かつ正確な識別が求められるシーンに適しています。また、非常に高解像度なため、撮影対象から遠い場所へ設置しても鮮明な映像を撮影可能です。離れた場所からカメラ1台で広い範囲を撮影できるため、1カ所に設置するカメラ台数を削減できる利点もあります。一方で、データサイズが大きくなることで録画できる時間が同じ容量のレコーダーでは短くなったり、ネットワークにかかる負荷も大きくなります。機器にかかるコストも高くなります。

4. 画質で防犯カメラを選定する際の注意点

4K解像度などの高画質な防犯カメラを選定する際は、映像を出力するモニターや通信回線などの周辺環境に注意が必要です。カメラの能力に対応した設備を整え、スムーズに運用を開始できるようにしましょう。

画素数・画質に対応した周辺機器や環境を準備する

せっかく高画質な防犯カメラを設置しても、確認するためのモニターや、映像を保存しておくための記録媒体の容量が適切でないと、その力を充分に発揮できません。思い通りに運用するためには、目的に合わせた防犯カメラを設置することはもちろん、その性能に適した周辺機器を選定し、環境を整えることが大切です。
例えば、800万画素の防犯カメラでは4K映像を撮影できますが、その映像を高画質なまま確認するためには、モニターも4K対応のものを使用する必要があります。
また、画素数が多く高画質な映像は、データ容量も大きくなります。そのため、長時間の録画映像を保存する運用を行いたい場合は、大容量のレコーダーが必要になります。加えて、ネットワーク経由で大きなデータをやり取りする場合には、通信回線にも注意が必要です。通信速度や回線容量が適切でないと、映像が遅延したり乱れたりすることもあるため、撮影したい映像のビットレートに合った通信環境を準備しましょう。

5. 高画質を追求したi-PROの防犯カメラの特長

i-PROでは、監視・モニタリング用途に適した画素数・最低照度を備えた防犯カメラはもちろん、様々な環境でより鮮明な映像撮影を可能にする撮像技術や、運用性向上に貢献する機能をもった機種を多数揃えています。製品と機能の両面から多彩な現場ニーズにお応えすることができます。

自動的に周辺環境に合った最適の設定で撮影する「インテリジェントオート機能」

「インテリジェントオート機能」は被写体の状況に合わせてカメラの画質を自動で調整・最適化するする機能です。AIを利用して「移動物体」「移動速度」「顔」「光量(昼・夜・ヘッドライト)」を検知し、リアルタイムで画質を調整するため、あらゆる環境下ではっきりとした見やすい映像を撮影することができます。例えば、走行中の車のナンバープレートも、走行速度に合わせてシャッタースピードを自動調整することで、鮮明に写すことが可能です。

逆光でも見やすい映像を提供する「スーパーダイナミック」

i-PROのネットワークカメラは、画角内で大きく明暗差があるような場所や、逆光になっている場所でも全体を見やすく鮮明に撮影できる「スーパーダイナミック」を搭載しています。建物の入口付近など明暗差が激しい場所をカメラで撮影すると、明るい場所は白飛びし、逆に暗い場所は黒くつぶれてしまうことがあります。i-PROの「スーパーダイナミック」では、撮影範囲の明暗差を検知し、自動で物陰などの暗い場所は明るく、直射日光が当たっている場所は明るさを抑える処理を行うため、映像全体をはっきりと写すことができます。

雨天などによるドームカバーへの水滴や汚れの付着を抑制する「アドバンスド親水コーティング」

屋外へ設置した防犯カメラで特に気になることとして、雨天によるドームカバーへの水滴や汚れの付着による映像への影響があります。粒状になった水滴がレンズ前のドームカバーに付着すると、撮影したい映像が殆ど見えなくなってしまうことがあります。高画質の防犯カメラであっても汚れや水滴が付着していては、きれいな映像は撮影できません。i-PROのネットワークカメラにはレンズカバーの表面に独自の「アドバンスド親水コーティング」を施した機種があります。特殊なコーティング技術により、降雨時にもレンズカバー上に映像を捉える邪魔になるような水滴状態での付着を防止し、さらには外気に長期間さらされることによる汚れを付着しにくくしたり、雨水によって汚れを洗い流しやすくしたりすることで常にクリアな視界を保ちます。高い場所に設置されたカメラなどのメンテナンスには大きな手間と時間を要することになりますが、それらを削減する効果もあります。

画質を保持したままデータ量を削減する「スマートコーディング」

i-PROのAI対応ネットワークカメラは、独自の映像圧縮技術により画質を保持しながらデータ量を大幅に削減する「スマートコーディング」に対応しています。人物やその顔、車両、二輪車などの監視対象になる物体をAIで識別し、その周辺(物体検知領域)は高画質、それ以外の領域は低画質に圧縮して記録します。例えば風で揺れる木の枝などは実際の監視対象である場合は少なく、一方で常時変化を繰り返しているため、データ容量が大きくなる要因になります。スマートコーディングは、見たい部分の画質を保持したままデータ量を削減することで、高画質の防犯カメラの運用で課題になる通信や記録コストの抑制に貢献します。

6. 高画質で撮影できるi-PROの防犯カメラ

確かな性能と多数の独自技術により、様々な環境で高画質な映像を撮影できるi-PROのネットワークカメラをご紹介します。

800万画素(8MP:4K)
8MP 屋外 ドーム AIカメラ WV-X25700-V2LN

4K解像度の映像を撮影できる屋外対応のネットワークカメラ。スマートコーディングにより、画質を保持したままデータ量を削減し記録することができます。また、最低照度はカラー0.06 lx、IR LED使用時は0 lxと非常に暗い環境も撮影可能です。インテリジェントオート機能、アドバンスド親水コーティング、スーパーダイナミックにも対応し、あらゆる環境において鮮明な映像を撮影できます。

400万画素(4MP)
4MP 屋内 バンダル コンパクトドーム AIカメラWV-S32402-F2L

400万画素の鮮明な映像を撮影できるコンパクトなドーム型カメラ。狭い空間にも設置しやすい小型な筐体で、水平画角121°の広角撮影が可能です。スマートコーディング対応のため、長時間の録画映像もデータ量を圧縮して記録できます。また、インテリジェントオート、スーパーダイナミックにも対応し、動きのある被写体や明暗差のある環境でも、監視、モニタリングしやすい映像を撮影可能です。

200万画素(2MP:Full HD)
2MP(1080p) 屋内 ドーム AIカメラWV-S2136LUX

フルHDの映像を撮影できるドーム型の防犯カメラ。最低照度0.009 lxと非常に暗い環境でのカラー撮影にも対応し、全く光の無い0 lxの場合でも最長50 m先まで照射可能な赤外線 LEDを使用してモノクロ映像で撮影が可能です。また、上位機種と同様にスマートコーディング、インテリジェントオート機能に対応しており、データ量を削減しながら見やすい映像を撮影します。

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