詳細な設定

検知エリアの設定を行います。
検知エリアの各設定方法については、以下を参照してください。
3.2 検知エリアを設定する
検知エリアのグループ設定を行います。
通常、検知エリアのいずれかが発報条件を満たすと発報されますが、グループ設定を行うことで、グループ内の全ての検知エリアが発報条件を満たしたときに発報します。
検知エリアグループは以下のように設定します。
[検知エリアグループ番号]を選択します。グループ番号は1~4まで選択可能です。
検知エリアグループの[名称]を設定します。
グループに含める検知エリアを選択します。
[設定]ボタンをクリックして設定を反映します。
学習精度の確認を行います。

表示ボタンを押し、デモ画面を起動します。
デモ画面の詳細については以下を参照してください。
5 デモ画面
本章では、学習の設定について記載します。下記の表でお困りの内容を確かめて該当する章を参照してください。
[学習モデル設定]、[学習用画像の保存]の設定方法については、以下を参照してください。
3 基本設定
内容
参照
[学習等画像選択画面]の各機能について知りたい
4.2.1 学習用画像選択画面
画像毎に学習させるエリアを変更したい
小さい対象物を検知させたい
4.2.2 学習エリア設定
学習用に保存した画像の一覧表示、学習の実施を行います。[表示]をクリックすると、保存した画像の一覧が表示されます。
学習させたい画像にチェックを入れ、左上の学習開始ボタンをクリックすると、学習を開始します。
一覧から画像を削除したい場合は、削除したい画像にチェックを入れ、画像削除ボタンをクリックすると削除されます。
既に学習済みの画像には、画像の左下に緑色のチェックマークが表示されます。
(1)
左上の学習開始ボタンをクリックすると、学習が開始され、学習の進捗状況がリアルタイムに表示されます。
(2)
多数の画像を選択する場合、右上のプルダウンから画像選択方法を指定することで画像の一括選択・解除ができます。
[すべて選択]、[すべて解除]、[学習済みのみ選択]、[未学習のみ選択]、[ページ内選択]、[ページ内解除]から選択します。
(3)
サムネイル画像をクリックすると、サムネイル画像が拡大表示されます。
左上の[前へ]ボタンで前の画像、[次へ]ボタンで次の画像を表示することができます。
右上の画像削除ボタンをクリックすると、表示されている画像を削除します。
 
尚、複数個の学習エリアを設定している場合は、以下の図のように学習エリア内をクリックすることで有効無効を設定できます。無効状態は白枠の点線で表現されます。
学習に使いたくない場合は無効にしてください。
(4)
下部に表示されている各ボタンをクリックすることで、ページの切り替えを行います。
左から順に、以下の操作および表示を行います。
先頭ページ表示ボタン:クリックすると1ページ目を表示します。
前ページ表示ボタン:クリックすると前のページを表示します。
ページ選択:選択したページを表示します。
最終ページ:最終ページの番号を表示します。
次ページ表示ボタン:クリックすると次のページを表示します。
最終ページ表示ボタン:クリックすると最終ページを表示します。
学習エリア設定を行います。設定した範囲が学習に使用されるため、画像毎に学習させるエリアを変えたい場合や、より小さい検知対象物を検知したい場合などに設定します。
学習エリアは以下のように設定します。
ライブ画面上で学習エリアの設定を行います。開始地点と終了地点を選択することで、長方形で学習エリアが設定されます。
デフォルトは全領域が設定されており、最大4つのエリアを指定することができます。
設定すると、学習しない箇所は暗く表示されます。
削除を行う場合は、削除したいエリアを選択し、ゴミ箱ボタンをクリックします。
選択したエリアは点線で表示されます。
[学習用画像選択画面]で、サムネイル画像をクリックし拡大表示すると、画像毎に学習エリアの有効/無効を設定することができます。
[学習用画像選択画面]については、以下を参照してください。
4.2.1 学習用画像選択画面
各画像における学習エリアの有効/無効状態は、[学習等画像選択画面]でも確認することができます。
学習エリアを再設定した場合、学習エリアの有効/無効状態を確認してから、再学習を行ってください。
学習モデルを切り替えると、学習エリアはリセットされます。
カメラ本体に[機能拡張ソフトウェア]の[RAM容量拡張モード]がある機種は、学習エリアを設定する前に[RAM容量拡張モード]をOnにする必要があります。
本章では、下記のようなケースでお困りの際に調整する設定内容について記載します。下記の表でお困りの内容を確かめて該当する章をご参照ください。
内容
参照
明暗の変化が激しいため、アラームが発報しない
4.3.1 検知に関する詳細設定
[低照度時のアラーム停止]
人物が検知されている領域も状態変化検知の対象としたい
4.3.1 検知に関する詳細設定
[人物を状態変化から除外]
映像が白黒の場合は、カラー時と別の学習モデルを使用したい
4.3.1 検知に関する詳細設定
[白黒映像で使用する学習モデル]
人物を誤検知または失報する
4.3.1 検知に関する詳細設定
[人物は状態変化から除外する]
アラーム通知の頻度を調整したい
4.3.1 検知に関する詳細設定
[アラーム通知動作]
アラームをHTTPサーバーに通知したい
4.3.2 HTTP通知先
アラームをMQTTサーバーに通知したい
4.3.3 MQTT送信
SDメモリーカード内のデータをバックアップ/アップロードしたい
4.3.4 メンテナンス画面
検知に関する詳細設定を行います。これらの設定は検知エリア1~16全てに共通する設定です。
(1)
[アラーム通知動作]
 
アラーム発報が継続している場合の通知動作を設定します。 
 [周期]:[検知時間]間隔でアラーム通知します。
 [継続]:カメラの[アラーム無検知時間]の間隔で継続的にアラーム通知します。
 [初回]:アラーム条件に達した初回のみ通知します。
初期設定:[周期]
(2)
[人物を状態変化から除外]
 
人物が検知されている領域を状態変化検知の対象に含むかどうか選択します。
初期設定:[On]
[人物を状態変化から除外]を[Off]とした場合、検知エリア内の人物領域が赤く表示されます。
[人物を状態変化から除外]を[On]とした場合、検知エリア内の人物領域は状態変化から除外されます。
(3)
[人物判定閾値(頭部)]
 
頭部の検知閾値を設定します。値が小さいほど人物として検知しやすくなりますが、誤った検知をしやすくなります。
1~99
初期設定:50
(4)
[人物判定閾値(全身)]
 
全身の検知閾値を設定します。値が小さいほど人物として検知しやすくなりますが、誤った検知をしやすくなります。
1~99
初期設定:50
[人物判定閾値(頭部)]と[人物判定閾値(全身)]は、[人物を状態変化から除外]が[On]の場合の人物判定に使用されます。
(5)
[白黒映像で使用する学習モデル]
 
入力映像が白黒の場合に使用する学習モデルを選択します。[なし]を選択するとアラームが発報されなくなります。
[なし]、[1]、[2]、[3]
初期設定:なし
(6)
[低照度時のアラーム停止]
 
[On]に設定した場合、ご使用環境の照度が設定した[低照度判定閾値]以下になると検知動作を停止します。
初期設定:[Off]
(7)
[低照度判定閾値]
 
[低照度時のアラーム停止]を[On]に設定した場合に選択します。設定した照度閾値以下になると検知動作を停止します。
[5lx]、[10lx]、[20lx]、[30lx]、[40lx]、[50lx]
初期設定:[10lx]
照度は画像から推定しますので、誤差が生じます。推定された照度は、[低照度時のアラーム停止]をOnにするとデモ画面に表示されます。特に画角内で明るさの違いが大きい場合、誤差が大きくなります。そのため、本機能は照明の点灯/消灯など、画面全体の明るさの変化がはっきりしている環境における使用を推奨しています。実際の環境で動作確認した上でご使用下さい。また、入力映像が白黒の場合は、照度に関わらず検知動作を停止します。
[HTTP通知先]では、HTTPサーバーへアラーム通知するために通知先(1~4)と通知間隔を設定します。
(1)
[通知先1、通知先2、通知先3、通知先4]
 
アラーム情報を4か所まで個別に通知することができます。4つの通知先の設定は全て同じです。
(2)
[通知]
 
チェックを入れると、送信を行います。
初期設定:[チェック無し]
(3)
[通知先アドレス]
 
通知先のIPアドレスを設定します。
(4)
[通知先パス名]
 
通知先のパス名を入力します。半角の英数字および記号を128文字以内で入力します。
(5)
[SSL]
 
通知にSSLを使用するかどうか選択します。
初期設定:On
(6)
[ポート番号]
 
通知先のポート番号を設定します。
1~65535
(7)
[ユーザー名]
 
通知先との認証用ユーザー名を入力します。半角の英数字および記号を128文字以内で入力します。
(8)
[パスワード]
 
通知先との認証用パスワードを入力します。半角の英数字および記号を63文字以内で入力します。
(9)
[通知間隔]
 
通知する時間間隔を選択します。
[1min]、[2min]、[3min]、[4min]、[5min]
 
初期設定:[5min]
HTTP定期送信の内容は、「AI状態変化検知アプリケーションI/F仕様書」を参照してください。
技術情報 <C0327>
[MQTT送信]では、MQTTサーバーにアラーム送信するために送信先と送信動作を設定します。
(1)
[送信]
 
チェックを入れると、送信を行います。
初期設定:[チェック無し]
(2)
[MQTT送信設定へ]
 
クリックすると、カメラ本体のMQTT設定画面を表示します。
(3)
[トピック]
 
送信するMQTTトピック名を入力します。半角の英数字および記号を128文字以内で入力します。
(4)
[QoS]
QoSのレベルを選択します。[0]<[1]<[2]と通信品質が高くなります。
 
[0]:QoS0でメッセージは最高1回配信されます。メッセージがサーバーに届くかは保証されません。
 
[1]:QoS1でメッセージは最低1回配信されます。メッセージが送信先に届くことが保証されるが重複して届く可能性があります。
 
[2]:QoS2でメッセージは正確に1回配信されます。メッセージが過不足なく1回のみ到着することが保証されます。
 
初期設定:[1]
(5)
[Retain]
 
最後に通知したメッセージをMQTTサーバーに保存させる場合には[On]を選択します。
初期設定:[Off]
MQTTのペイロードは、「AI状態変化検知アプリケーションI/F仕様書」を参照してください。
技術情報 <C0327>
[メンテナンス画面]では、SDメモリーカード内のデータのバックアップや、設定データの初期化を行います。[表示]ボタンをクリックすると、[メンテナンス画面]を表示します。
[メンテナンス]では、SDメモリーカード内のデータのダウンロード/アップロードを行います。
(1)
[ダウンロード/アップロード]
SDメモリーカードに対して行う操作を選択します。
-
[ダウンロード]:SDメモリーカードからPCへ学習モデル、学習用画像をzipファイルとして一括ダウンロードします。ダウンロードするファイルは[保存ファイル]で選択します。
-
[アップロード]:[ダウンロード]で生成されたzipファイルを、PCからSDメモリーカードへアップロードします。アップロードするファイルは[読込ファイル]で指定します。
(2)
[保存ファイル]
 
SDメモリーカードからダウンロードするデータを選択します。[ダウンロード/アップロード]で[ダウンロード]を選択している場合に設定します。
[学習モデル+画像]、[学習モデルのみ]
(3)
[読込ファイル]
 
SDメモリーカードへアップロードするファイルを選択します。ここで指定するファイルは、[ダウンロード]で生成されたzipファイルです。[ダウンロード/アップロード]で[アップロード]を選択している場合に設定します。

・[ダウンロード]では、iCTの[オプション]の[保存場所]画面で指定した下記フォルダにzipファイルが生成されます。


[オプション]-[保存場所]\AISceneDetection\yyyyMMdd_hhmmss

・[アップロード]を実施すると、SDメモリカードに保存されている学習用画像と学習モデルは削除されますのでご注意ください。([ダウンロード]で、[保存ファイル]に[学習モデルのみ]を選んだ場合、学習用画像は削除されません。)



・カメラ本体に[機能拡張ソフトウェア]の[RAM容量拡張モード]がある機種は、[アップロード]を実施する前に[RAM容量拡張モード]をOnにする必要があります。(Onにできない場合、以下の手動手順を実施して下さい。)



・[メンテナンス]で[アップロード]を実施する代わりに、下記手順で直接データをSDメモリーカードにコピーすることも可能です。カメラ再起動後も[アップロード]に失敗する場合は、下記手順を実施してください。


SDメモリーカードをカメラでフォーマットする


② SDメモリーカードをPCに挿入する


③ [ダウンロード]で生成されたファイルを解凍する


④ 下記フォルダを作成する(下記はSDメモリーカードをPC上でDドライブとして認識した場合)


  D:\adamapp\

⑤ ③で解凍したフォルダ(フォルダ名:AISceneChangeDetection)を、④で作成したフォルダの下にコピーする


⑥ SDメモリーカードをカメラに挿入し、カメラを再起動する


(4)
[設定データ初期化]
 
[実行]ボタンをクリックすると、本製品のすべての設定データを初期化します。