基本設定

[AI状態変化検知]機能を設定するための基本的な操作を表します。

各項目に吹き出しマークがあり、クリックすると手順が画面の左下に表示されます。
画角設定時の注意事項については以下を参照してください。
1.3 カメラの設置条件
[AI状態変化検知]機能は以下の要素で実現されています。
以降の説明で登場する用語について説明いたします。
学習用画像
学習に使用する静止画像を表します。主にカメラから直接撮影した画像を使用します。SDメモリーカードに保存されます。
学習モデル
複数の学習用画像からAIで作成された状態変化検知の学習結果です。SDメモリーカードに保存されます。
検知エリア
状態変化検知の対象となるエリアを指します。ライブ画上に青枠で指定します。
学習モデルの設定を行います。

学習モデルを記録する領域は3つあり、白黒映像時にモデルを切り替えたい場合や、いくつかのパターンで試したい場合に使い分けることができます。
例えば、学習モデル1にカラー画像、学習モデル2に白黒画像を学習させることで、カメラがカラー映像の場合は学習モデル1、白黒映像の場合は学習モデル2を使用して状態変化検知を行うことができます。ただし、白黒映像時に学習モデルを切り替える場合は、詳細設定の[白黒映像で使用する学習モデル]で学習モデル番号を指定してください。
4.3.1 検知に関する詳細設定
(1)
[学習モデル番号]を選択する
-
1~3の中から選択してください。
-
既に学習モデルが使用されている番号には[(使用中)]と表示されます。
-
使用されていない番号には[(未使用)]と表示されます。
(2)
[名称]を設定する
-
[学習モデル番号]で選択した学習モデルの名称を設定してください。半角/全角ともに20文字以内で設定できます。
(3)
[設定]ボタンを押す
[(使用中)]のモデル番号を選択すると、学習完了時に学習モデルが上書きされるのでご注意ください。
検知エリアに関する設定を行います。
(1)
iCT個別設定画面上のライブ画に検知エリアを描画する
-
検知エリアは任意の形状の四角形で設定できます。
-
検知エリアが密集した際に識別しやすくするため、検知エリアごとに色が変わります。
色は自動的に割り当てられ、エリア8まで異なる色で設定されます。エリア9~16はエリア1~8と同じ色になります。
(2)
設定を行う検知エリア番号を選択する
-
1:(検知エリア名称) ~ 16:(検知エリア名称)、[All]から選択してください。
-
検知エリア毎に個別に設定する場合は、1~16の各エリアを選択してください。全ての検知エリアを一括で設定する場合は、[All]を選択してください。
[All]を選択すると、各パラメータの横にチェックボックスが追加されます。
一括設定したい項目にチェックを入れると、その項目だけ選択した値が反映されます。
[All]選択時は[名称]を設定できません。
(3)
[検知エリア名称]を設定する
-
半角/全角ともに20文字以内で設定できます。
(4)
[検知時間]を選択する
-
異常を検知してからアラーム通知を行うまでの時間を選択します。
-
[2s]、[3s]、[5s]、[10s]、[20s]、[30s]、[40s]、[50s]、[1min]、[5min]、[10min]、[15min]、[30min]、[1h]から選択してください。

・[画像変化閾値]と[面積変化閾値]は精度確認時に調整します。詳細は以下を参照してください。


3.5 学習結果を確認する

・状態変化検知機能の[検知時間]の設定は、[白黒切換]の[切換時間]の設定より短い場合、カラー画像と白黒画像が切り替わるときに、状態変化検知アラームが発生することがあります。状態変化検知機能の[検知時間]の設定を[白黒切換]の[切換時間]より長くすることで改善することができます。


(5)
[状態反転]を選択する
-
[On]を選択すると学習時と同じ状態でアラームが発報されます。[Off]を選択すると学習時と異なる状態でアラームが発報されます。
(6)
[置き去り検知]を選択する
置き去り物(不審物等)の検知用途で使用する場合は[On]を選択してください。

・[置き去り検知]を[On]にすると、[面積変化閾値]の設定に関わらず、一定の大きさの物体を検知します。(目安:画面の横幅5~50%程度)


・複数の[検知エリア]で[置き去り検知]を[On]にすると、[画像変化閾値]と[検知時間]は、最も番号が小さい[検知エリア]の値になります。


・[人物は状態変化から除外する]を[On]に設定している場合でも、影などを置去り物として検知してしまう場合があります。その場合、[画像変化閾値]を高くすることで、誤検知が抑制される可能性があります。


・置き去り検知では、物体の底面中央が検知エリア内に入るように、検知エリアは大きめに設定してください。


検知エリア設定のイメージ

(7)
[設定]ボタンを押す
設定ボタンを押す前に検知エリア番号を切り替えたり、[戻る]や[続行]ボタンを押すと設定内容がクリアされるのでご注意ください。
学習に使用する画像を撮影します。

撮影は、設置済みのカメラから直接静止画を撮影する方法で行い、[カメラ映像を自動保存]、[カメラ映像を手動保存]から選択できます。
[カメラ映像を自動保存]は、[保存間隔]と[保存数]を指定すると、自動的に[保存間隔]時間ごとに1枚ずつ[保存数]分静止画が保存されます。
[カメラ映像を手動保存]は、その都度手動で静止画を保存できます。
撮影ボタンを押した際に、画像が正常に保存されない場合、カメラの再起動を行って下さい。
(1)
[学習用画像の保存]を選択する
-
[カメラ映像を手動保存]を選択します。
(2)
撮影ボタンを押す
-
1shot画(静止画)が撮影されます。
(1)
[学習用画像の保存]を選択する
-
[カメラ映像を自動保存]を選択します。
(2)
[保存間隔]を設定する
-
[1分]、[5分]、[10分]、[15分]、[30分]、[60分]から選択します。
(3)
[保存数]を選択する
-
[10]、[20]、...、[90]、[100]、[150]、[200]から選択します。
(4)
開始ボタンを押す
-
自動保存を停止する場合は、停止ボタンを押します。
-
自動保存実行中は、停止ボタン横に進捗が表示されます。
学習を実行します。

表示ボタンを押すと、[学習用画像選択画面]が表示されます。
撮影画像のサムネイルの一覧の中から、学習に使用する画像を選択します。
(1)
学習に使用する画像(教師画像)を選択する
-
図のように対象画像のサムネイル左下のチェックボックスにチェックします
-
学習には最低2枚以上の画像が必要です。また、最大200枚まで学習することができます。
(2)
[学習開始]ボタンを押す。
学習精度の確認を行います。

表示ボタンを押し、デモ画面を起動します。
[デモ画面]の詳細については以下を参照してください。
5 デモ画面
[戻る]ボタンを3回押し[検知エリア設定]まで戻ります。
想定される様々なシチュエーションを再現し、検知させたい状態でアラームが発報、検知させたくない状態でアラームが発報されなくなるように[画像変化閾値]と[面積変化閾値]を調整します。
(1)
[画像変化閾値]を調整する
-
状態変化の閾値を設定します。
値が小さい程、変化を検知しやすくなり、大きい程検知しにくくなります。
変化を検知している箇所はデモ画面上で赤く表示されます。
(2)
[面積変化閾値]を調整する
-
状態変化の面積の閾値を設定します。
検知エリアにおける状態変化の面積比がこの閾値を超えた状態のまま、設定した検知時間が経過するとアラーム発報されます。
面積比はデモ画面上に表示されます。