キャリブレーションガイド

監視用ミリ波レーダー キャリブレーションの流れ
本書は監視用ミリ波レーダーのキャリブレーションを以下の手順で説明します。
1.
全体の流れ
2.
システムデザインツールによるシミュレーション
3.
i-PRO設定ツールによる事前準備
4.
レーダー干渉回避
5.
ミリ波レーダーキャリブレーション設定
ミリ波レーダーのキャリブレーションでは、以下の各ツールを使っての流れで実施することを推奨します。以下の作業項目で※印の付いている部分は実行せずに作業を進めることもできます。
(1)
システムデザインツールによるシミュレーション(※)
設置シミュレーション:ミリ波レーダーとPTZカメラの配置シミュレーションをします。
i-PRO設定ツールによるレーダー干渉回避の事前シミュレーション(※ミリ波レーダーが7台以上の場合) : システムデザインツールの結果から干渉シミュレーションをします。
i-PRO設定ツールへのエクスポート準備 : i-PRO設定ツールと連携するための事前準備とエクスポートをします。
(2)
i-PRO設定ツールによる事前準備
i-PRO設定ツールのインストール : i-PRO設定ツールをインストールします。
ミリ波レーダー、PTZカメラの検出とログイン認証 : ミリ波レーダーとPTZカメラをi-PRO設定ツールに接続します。
(3)
レーダーの干渉回避(※ミリ波レーダーが複数の場合のみ)
ミリ波レーダーへの自動的なチャネル設定 : ミリ波レーダーに対してレーダー干渉を回避するようにチャネルを自動設定します。
(4)
ミリ波レーダーキャリブレーション設定
設定パターンの指定 : システムデザインツールの連携の有無、PTZカメラの連携の有無を指定します。
ミリ波レーダーの初期設定 : ミリ波レーダーの距離の単位を設定します。
システムデザインツール連携(※事前にシミュレーション済みの場合) : システムデザインツールの結果を取り込みます。
PTZカメラの連携(※PTZカメラを連携する場合) : ミリ波レーダーと連携するPTZカメラを指定します。
ミリ波レーダーのキャリブレーション : ミリ波レーダーへ地図を取り込み、位置や方向などをキャリブレーションします。
PTZカメラのキャリブレーション(※) : PTZカメラの位置や方向などをキャリブレーションします。
緯度経度情報の設定(※) : ミリ波レーダーへ緯度経度情報を設定します。
TCPアラーム通知設定(※) : ミリ波レーダーとPTZカメラへTCPアラーム通知設定を行います。
ミリ波レーダーのレーダー設定 : ミリ波レーダーのレーダー設定を行います。

システムデザインツールを使用することでミリ波レーダーとPTZカメラの配置シミュレーションを実施することが可能です。また、システムデザインツールを使用することでミリ波レーダーを設置する際のキャリブレーション設定を簡易にすることが可能です。
システムデザインツールの詳細な利用手順は操作説明書(https://www.psn-web.net/ssbu-t/Useful_tool/SystemDesignTool/SDT_Operation_Guide_ipro_jp.pdf)をご参照ください。
 ブラウザを使って弊社のシステムデザインツール(https://sdt.i-pro.com/i-pro)を開き、アカウントへログインします。
[プロジェクト作成]をクリックして作業を開始します。
代表モデルにミリ波レーダーを追加します。この設定を行うことで後述の「2.4 ミリ波レーダーをマップ上に配置する」実施時に、代表モデルに設定したミリ波レーダーが初期設定になります。
画面右上の[アカウント設定]マークをクリックし、画面をスクロールさせ[代表モデル設定]の項目を開きます。
  
[ミリ波レーダー]のタブを選択し、ミリ波レーダーの[選択]をクリックすると、ミリ波レーダー選択画面が開きます。
よく使用するミリ波レーダーの品番を指定し、[選択]をクリックすると、代表モデルにミリ波レーダーが追加されます。
[マップ読込]をクリックして[マップ読込]画面を開きます。
お客様がご用意したマップ画像を使用する場合は、aの[マップ読込]を指定します。
Google Map上でシミュレーションする場合はbの[マップサービス]を指定します。
左のメニューから[ミリ波レーダー]を選択し、地図上へドラッグ&ドロップで配置します。
ミリ波レーダーの設置予定位置にミリ波レーダーのアイコンをドラッグ&ドロップで移動させることで位置を移動することができます。
また、監視したい方向に人物アイコンを動かすことでミリ波レーダーの向きを変えることができます。
お知らせ

・人物アイコンを右クリックし[被写体設定]を選択すると「人物」または「車」を選択できます。車を選択すると検出範囲がおよそ1.4倍となり車アイコンに変わります。


ミリ波レーダーによって検知範囲が水色の半円で表示されます。
人物アイコン、車アイコンをドラッグ&ドロップすることでミリ波レーダーの検知範囲内に収まっているかどうかを確認することができます。
設置高さ、俯角、距離を入力し、検出が可能かどうかを確認します。
設置の高さが3m、検出可能距離(スペック)3-70mの場合で、ミリ波レーダーの俯角を動かして検出範囲を確認する例を以下に示します。
高さ
俯角
左図:高さ3m、俯角5°に設置した場合の結果 右図:高さ3m、俯角10°に設置した場合の結果
左図の設置条件では検出可能であることが表示されています。
右図の場合ではミリ波レーダーがより下向きになることにより検出範囲が狭くなり、想定している検出距離部分では検出できないことを表しています。設置高さ、俯角に対する検出範囲に関する情報は、取扱説明書 設置編 Step2の「設置高さおよび俯角の表」を参照ください。
左のメニューより[カメラ選択]-[屋外]-[PTZカメラ]を選択し、地図上へドラッグ&ドロップでコピーします。同様の手順で複数のPTZカメラを配置し、シミュレーションを行うことができます。
システムデザインツールの検証内容はプロジェクトファイル(.sdtpj)としてエクスポートすることが可能です。
エクスポートしたプロジェクトファイルはi-PRO設定ツールを使用し、ミリ波レーダーのレーダー同士の干渉回避のチェックや設置時のキャリブレーションの際に使用します。
[ファイルにエクスポート]をクリックします。
[続行]をクリックします。
エクスポート完了を確認して[戻る]をクリックします。
ファイルがエクスポートされていることを確認してください。
[ローカルPCの画像ファイルを使用]が有効な場合は確認画面が表示され、エクスポートの際にローカル保存ファイル(.sdtmp)が同時に保存されます。
i-PRO設定ツールで使用する場合には両方のファイルが必要となりますので、ご注意ください。
ミリ波レーダーは7台以上使用する場合は、配置検討のタイミングでミリ波レーダー間でレーダー干渉しないかチェックすることが必要です。
i-PRO設定ツールの[レーダー干渉回避]機能を使用することでミリ波レーダー間が干渉するかどうかをチェックすることができます。
詳細な使用方法は「4.レーダー干渉回避」を参照ください。
ミリ波レーダーでそのまま取り込むことが可能なため、事前準備は不要です。「2.7 プロジェクトファイルのエクスポート」からファイルをエクスポートして下さい。
マップサービスの地図画像はGoogle Mapの利用規約の関係によりミリ波レーダーに取り込むことができません。マップサービスのシミュレーション結果をミリ波レーダーのキャリブレーションで使用する場合には地図画像を用意し、オーバーレイ画像取り込み機能を設定した後に、プロジェクトファイルとして出力する必要があります。
[オーバーレイ画像取り込み]をクリックして別途入手した地図画像を読み込みます。
マップサービスで取り込んだ画像に、別途入手した地図画像が透過状態(透過初期値は50%)で重なって表示されます。
この時、2つの地図は縮尺、位置関係がずれた状態で表示されます。
オーバーレイ画像の位置・大きさを画面上で調整し、回転角度を入力して微調整していきます。
位置合わせが終了したら[OK]をクリックし、地図画像の読み込みを終了します。
オーバーレイ画像を読み込んだ後に編集する場合は画像を右クリックし、表示されるメニューの[編集]をクリックすることで編集が可能です。
終了する場合は右クリックをし、表示されるメニューの[終了]をクリックして編集が終了します。
i-PRO設定ツールと連携するためにファイルのエクスポートが必要です。操作手順は「2.7 プロジェクトファイルのエクスポート」をご参照ください。
i-PRO設定ツールは、映像監視システムの各機器の設定や保守をシステム全体でまとめて管理するためのツールです。カメラの映像を確認しながら設定を変更し、設定結果のレポートを自動で出力することができます。
以下のアドレスのリンク先よりi-PRO設定ツールをダウンロードしてお使いのPCにインストールしてください。
https://i-pro.com/products_and_solutions/ja/surveillance/learning-and-support/tools/ict

・i-PRO設定ツールを本機で使用する場合は、必ずV4.60以降のソフトをお使いください。


・PCに「i-PRO設定ツール」をダウンロードし、ファイルを解凍してください。解凍したフォルダー内の「i-PRO_Configuration_tool_Vx.xx」をデスクトップに置き換え(またはコピー)、「i-PRO_Configuration_tool_Vx.xx」内の「Setup.exe」をダブルクリックするとインストールされます。起動手順は同じWeb上にある「操作説明書」をご参照ください。


本機を使用するときの接続環境例です。本機の設置手順については取扱説明書 設置編をご参照ください。
i-PRO設定ツールインストール後初めて使用される場合は、ユーザー名、パスワードを設定してください。2回目より以下の画面が出ますので、ユーザー名、パスワードを入力して[ログイン]をクリックします。
[プロフェッショナルモード]を選択し[次へ]をクリックします。
[i-PRO設定ツール]の画面が表示されます。
画面右上左端の[機器の自動検出]をクリックすると以下の2つの検出方法が表示されます。必要な検出範囲に合わせて選択します。

・[同一ネットワーク内にある機器を自動検出する]


・[IPアドレス範囲の指定により機器を自動検出する]


以下のような検出結果画面が表示されます。(この検出例では、ミリ波レーダーと2台のPTZカメラがシステムに接続されているのが分かります。)
重要

● システムに使用するミリ波レーダー、PTZカメラへログインするための「ユーザー名」「パスワード」はあらかじめ同じにしておく必要があります。


[開始]をクリックすると各デバイスへのアクセスが確認され問題ない場合は画面上に[完了しました。]と表示されます。
[完了]をクリックすると最初の[i-PRO設定ツール]の画面にシステムに接続されているデバイスが表示された状態になって表示されます。
[i-PRO設定ツール]画面
複数台のミリ波レーダーが一定の範囲内に設置されている場合、同じ周波数帯で同時に信号を発信すると干渉が発生し、誤検知や検出精度の低下につながることがあります。
これは、各レーダーの信号が重なり合うことで、正確な検出が妨げられるためです。特に、250m以内に設置されたミリ波レーダー同士は干渉が発生しやすくなります。
そのため、各ミリ波レーダーの発信タイミングをずらすチャネル設定が必要となります。ミリ波レーダーは最大で6チャネルまで設定でき、有線接続の同一ネットワーク内での干渉回避が可能です。
i-PRO設定ツールは、ミリ波レーダー同士の干渉を自動で確認し、最適なチャネルを自動割り当てするため、効率的に干渉回避が可能です。
レーダー干渉回避には、次のような設定方法があります。
ミリ波レーダーへの自動的なチャネル設定
システムデザインツールのシミュレーション結果をもとに、実際のレーダーへ自動でチャネルを割り当てます。レーダーのIPアドレスが登録されたプロジェクトファイルが必要です。

システムデザインツールによる事前シミュレーション結果を使用
システムデザインツールのシミュレーション結果をもとに、チャネル数が6以下か事前に確認できます。実機との通信が不要なため、設計時に便利です。
[お知らせ]
レーダー干渉回避機能は、レーダーが同一ネットワークに存在する場合のみ有効です。
IPアドレス範囲の指定により機器を自動検出した場合、レーダーは同一ネットワークに存在しない可能性があるため、レーダー干渉回避機能を使用する場合にはご注意ください。
レーダー干渉回避の手順は以下になります。

1. i-PRO設定ツールを起動し、ネットワーク上に接続されているミリ波レーダーを検出します。


2. 監視用ミリ波レーダーにカーソルを合わせて右クリックして、[レーダー干渉回避]を選択してください。以下のような画面が表示されます。



○「ミリ波レーダーへの自動チャネル設定」の場合
レーダー干渉回避画面で[実行]ボタンをクリックしてください。
6台以下のレーダーが接続されている場合は、1~6のチャネルが自動的に各レーダーへ順番に割り当てられ、以下のような画面が表示されます。
7台以上のレーダーが検出された場合は、システムデザインツールのシミュレーション結果をもとに、レーダー間の距離や干渉状況を確認し、干渉しないよう最適なチャネルが自動で割り当てられます。
ファイル選択画面が表示されるので、事前に作成した、ミリ波レーダーのIPアドレスが設定されたシステムデザインツールのプロジェクトファイルを選択してください。選択後、以下のような画面が表示されます。
システムデザインツール上でミリ波レーダーに対して、IPアドレスを登録する場合は以下の画面から設定が可能です。
○「システムデザインツールによる事前シミュレーション結果を使用」の場合
レーダー干渉回避画面で[実行]ボタンをクリックしてください。
ファイル選択画面が表示されるので、事前に作成したシステムデザインツールのプロジェクトファイルを選択してください。選択後、以下のような画面が表示されます。
監視用ミリ波レーダーにカーソルを合わせて右クリックし、[ミリ波レーダーキャリブレーション設定]を選択してください。
[ミリ波レーダーキャリブレーション設定画面]が表示されます。
システムデザインツールと連携して、地図とカメラの位置を取り込む場合は[「システムデザインツール」で設定済みのプロジェクトを使用する]を選択してください。
地図とカメラの位置を直接指定する場合は[画面上で地図とカメラの位置を指定する]を選択してください。
[「システムデザインツール」で設定済みのプロジェクトを使用する]を選択します。
ファイル選択画面が開くため、任意のsdtpjファイルを選択し、[開く]をクリックします。
プロジェクトファイル(.sdtpj)の取り込みが完了したら[完了しました。]と表示が出ます。[OK]をクリックすると[ミリ波レーダーキャリブレーション設定]画面に戻ります。
重要

● プロジェクトファイル(.sdtpj)にPINコードが設定されている場合はPINコードの入力が必要です。設定済みのPINコードを入力してください。


● [ローカルPCの画像ファイルを使用]が有効な場合はローカル保存ファイル(.sdtmp)が必要です。プロジェクトファイル(.sdtpj)と同時にエクスポートされた(.sdtmp)を指定してください。


PTZカメラとミリ波レーダーを連携するかどうか選択してください。
キャリブレーションで入力する距離の単位を選択し、[設定]をクリックします。設定が完了したら、[次へ]をクリックします。
[システムデザインツール連携]の[実行]をクリックします。[システムデザイン連携]画面が開き、システムデザインツールで作成したプロジェクトを読み込みます。
システムデザインツールで作成したエリアの中から取り込みたいエリアを指定し、[次へ]を選択します。
表示されているミリ波レーダーの中からキャリブレーション設定を行うミリ波レーダーのアイコンをクリックし、[次へ]を選択します。
表示されているPTZカメラの中からミリ波レーダーと連携するPTZカメラのアイコンをクリックします。
PTZカメラは最大で4台まで連携可能です。カメラ番号を切り替え、連携するPTZカメラのアイコンをクリックします。全て選択できたら、[設定]をクリックします。
[実行]をクリックすると接続されているPTZカメラが表示されます。
ミリ波レーダーと連携させるPTZカメラを選択し、ドラッグ&ドロップで移動させ選択します。
設定が終了したら[設定]をクリックします。ミリ波レーダーとPTZカメラの疎通確認が完了したら[接続状態]が[接続済み]に切り替わります。
設定が完了したら確認画面の[OK]をクリックし、画面を閉じて下さい。
ミリ波レーダーのキャリブレーションは以下の2通りの設定方法があります。
〇クイック設定
 地図上にミリ波レーダーの位置と向きを手動で設定する方法。
<以下のような場合に使用する>

・水路など、直接歩行できないような現場に設置する場合


〇レーダー検出設定
 実際に地図の通りに現場を歩いて、その軌跡データからミリ波レーダーの位置と向きを手動で設定する方法。
<以下のような場合に使用する>

・高精度で設置したい場合


[クイック設定]を選択し、[実行]をクリックすると「地図の設定・スケールの計算」画面が表示されます。
キャリブレーションに必要な地図を登録します。あらかじめ用意した地図データを画面上にドラッグ&ドロップするか、[読込]より地図データを選択してください。
システムデザインツール連携を行っている場合は地図の設定不要です。
お知らせ

・設置場所周辺の地図は、事前にお客様にてご用意いただく必要があります。


地図を設定後、[次へ]をクリックします。
お知らせ

・取り込んだ地図はマウスドラッグで移動、マウスホイールで拡大・縮小ができます。


取り込んだ地図の北の方角と画面上の北の方角を合わせます。以下の方法で設定が可能です。
 - 地図上のコンパスをマウスドラッグで回転
 - スライダーバーの移動
 - スライダーバー横のテキスト欄への数値入力
方角設定後、[次へ]をクリックします。
システムデザインツール連携を行っている場合は方角の設定が不要です。

※外部システムに出力しない場合は方角の設定が不要です。


地図のスケールを設定します。
システムデザインツール連携を行っている場合は直線、スケールの設定不要です。

1. 地図上の2点間の距離を測定します。


地図上の測定可能な2点間の距離をメジャーなどで測定してください。地図上であればどの場所でも構いませんが、20m以上離れていることが望ましいです。
(以下の手順では、例として図に表示している2つの黄色い丸の間の距離を使用します。)

2. 地図上の測定箇所に直線を引きます。


1.で測定した場所の始点から終点まで赤ラインを引きます。正確な位置を指定するために、地図データはできるだけ拡大した状態で操作してください。


3. 2点間の距離を入力し地図のスケールを算出します。


[直線の長さ]に距離を入力するとスケールが自動計算されます。入力後、[完了]または[次へ]をクリックします。
ミリ波レーダーの位置と方位を手動で設定します。

※システムデザインツール連携を行っている場合はミリ波レーダーの位置と方位の設定不要です。


① ミリ波レーダーの位置を合わせます。


レーダー範囲(半円部分)をドラッグし、▲マークを地図上のミリ波レーダーの位置に移動してください。精度を上げるため、なるべくマウスホイールで地図を拡大して実施してください。

②ミリ波レーダーの方位を合わせます。


画面下部のミリ波レーダーのライブ画を見ながら方位を合わせます。
レーダーの方向を示す線をミリ波レーダーのライブ画の中心の縦線の位置になるようにレーダーを回転させてください。

③[完了]をクリックします。


「OK」をクリックすると、「ミリ波レーダーのキャリブレーション」画面が閉じます。
[レーダー検出設定]を選択し、[実行]をクリックすると「地図の設定・スケールの計算」画面が表示されます。
5.6.1 クイック設定」と同じ手順です。
ミリ波レーダーの位置を特定するための検知データを取得します。実際の現場を歩いてミリ波レーダーで検出します。
お知らせ

・歩行テスト時の歩行エリアはなるべく以下の条件を満たす場所を選択してください。


  - なるべく見通しの良い場所にすること
  - なるべく建物から離れていること
  - 歩行者以外の人や車がいないこと
  - 近くに大きな金属、風などで揺れる旗や植物がないこと
  - ミリ波レーダーと歩行者の間に障害物がないこと
  - なるべく検知したいエリアに近い場所を歩行すること(推奨)

・歩行ルートは、ミリ波レーダーから離れすぎず2回以上方角を変えることが望ましいです。また、ミリ波レーダーに向かって垂直方向と水平方向が両方含まれるようにしてください。歩行ルートの長さの推奨は50m~100m程度です。


・歩行中、検知データがうまく表示されない場合は、なるべく障害物が少ない場所などに歩行ルートの見直しをご検討ください。ルートの変更が難しい場合は、検知感度をMiddleからHighに切り替えることで改善される場合があります。


・歩行中、歩行者以外の検知データが表示される場合は、検知感度をMiddleからLowに切り替えることで改善される場合があります。


・USBドングルを使用した場合、ミリ波レーダーとの距離が離れたりミリ波レーダーとの間に障害物があると画面がリアルタイムに更新されないことがあります。


[データ取得開始]をクリックするとミリ波レーダーから検知された歩行データが表示されるようになります。歩行テストが終了したら[データ取得終了]をクリックし、[次へ]をクリックします。
次に検知データの中から代表点を指定します。検知データをクリックすると赤丸で表示され、その点が代表点となります。取得された検出データの中から代表点を選択し[次へ]をクリックします。
代表点は任意の場所で問題ありませんが、方向転換点等なるべくわかりやすい位置(例えば図の黄色い丸の部分付近)を指定してください。
画面上に検出された点で、歩行者以外の検知データと判断される点を削除します。削除したい検知データを左クリックで範囲指定すると検出データの色が青→灰色に変化しますので、[検知データ削除]をクリックして不要な検知データを削除することができます。この操作を繰り返し実施し、不要なデータを全て削除します。作業終了後[完了]または[次へ]をクリックします。
お知らせ
歩行者以外の検知データが多い場合は、最後の判定でとなる場合がありますので、できるだけ消去してください。
歩行テストの結果からミリ波レーダーの位置、方位を算出します。
歩行したルートを地図上に描画します。地図上の歩行テストを開始した地点で右クリックし、歩行の方向が変わるところで再度右クリックするとその間が直線で描画され、歩行テスト終了地点で右ダブルクリックをすると描画が完了します。描画が完了したら[次へ]をクリックします。歩行エリアはマウスホイールでなるべく地図を拡大し、正確に描画してください。
:正しく描画できているケース
:正しく描画できていないケース(左:拡大していない 右:実際の歩行ルートとエリアがずれている)

※赤点線は実際の歩行ルート


歩行エリアを描画後、歩行テスト実施時に設定した代表点の位置にピンアイコンを移動します。完了後[次へ]をクリックしてください。
[ミリ波レーダー位置算出]をクリックするとミリ波レーダーの検知データと歩行エリアからミリ波レーダーの位置が算出されます。
正常に位置算出ができた場合は判定結果にが表示されます。算出終了後[完了]をクリックします。
お知らせ

・ミリ波レーダーの位置が正しく算出されない場合


判定結果が正常にもかかわらずミリ波レーダーの位置が正しくないなどの現象が発生した場合は、代表点の位置が正しいかをご確認ください。それでも改善されない場合は、再度歩行データの取得から実施してください。
何らかの理由で問題が発生した場合は、以下のようなエラーが表示されます。それぞれ、記載の内容の通りに対処してください。
[OK]をクリックすると、「ミリ波レーダーのキャリブレーション」画面が閉じます。
[実行]をクリックすると、「PTZカメラのキャリブレーション画面」が表示されます。
連携が設定されているカメラの情報が表示されますので、各カメラ情報内の[キャリブレーション]をクリックすると、対象のPTZカメラのキャリブレーション画面が表示されます。
地図上のPTZカメラが設置されている位置にカメラアイコンを移動させます。
次に、キャリブレーション基準点にピンの位置を移動させます。なるべく拡大した状態で移動させてください。
すでに設定されたPTZカメラは灰色で表示されます。設定が終わったら[次へ]をクリックしてください。
お知らせ
キャリブレーション基準点はPTZカメラの調整用のために映す位置のことであり、以下の条件がすべて満たされていればどこに設定いただいても構いません。

・PTZカメラからキャリブレーション基準点の地面を映せること


・PTZカメラからキャリブレーション基準点までの距離が20m以上離れていること


・配置位置が地図の範囲内であること


キャリブレーション基準点の地面がPTZカメラ撮影画面の中心になるように画角を調整します。ライブ画をクリックすると画面の中心がクリック位置に移動します。高精度での調整が必要となるため、ズーム倍率をあげて調整を行ってください。必要に応じて、パン、チルト操作で調整してください。
設定が終わったら[完了]をクリックしてください。
お知らせ

・以下などが有効になっていると調整後に画角が動いてしまう場合があります。そのため、あらかじめ無効にすることを推奨します。


- 自動追尾
  - オートパン
  - プリセットシーケンス
  - ホームポジション
  - ポジションリフレッシュ
  - セルフリターン
など
[完了]ボタンをクリックすると、画面上にメッセージが表示されますので[OK]をクリックしてください。
正常に設定が完了すると、再度画面上にメッセージが表示されますので[OK]をクリックしてください。
カメラ1の「キャリブレーションの状態」項目が「完了」に変わり、カメラ1のキャリブレーションが終了します。同様にカメラ2もキャリブレーションを実施します。
最後に[設定]をクリックして「完了しました。」が表示されたら[OK]をクリックして終了します。
ミリ波レーダーの経度と緯度情報を設定します。緯度、経度情報を設定することでONVIFストリームへ位置情報を付与し、外部システムで連携することが可能です。外部システムで位置情報を使用しない場合は[無効]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
有効にする場合は、[緯度経度送信設定]を[有効]に切り替え、ミリ波レーダーの[緯度]と[経度]を入力して、[設定]をクリックしてください。設定が完了したら、[次へ]をクリックしてください。
外部システムへ通知するためにミリ波レーダーとPTZカメラへのTCPアラーム通知設定をまとめて設定することが可能です。
外部システムへ通知が不要な場合は設定が不要なため、[設定しない]を選択し、[次へ]をクリックしてください。
<TCPアラーム通知設定方法>

①[設定する]にチェックを入れ、外部システムのIPアドレスを入力します。「例:192.168.0.112」


② [設定]をクリックすると接続されている機器への設定が実行されている画面が出ます。


③ 設定が完了すると[完了しました。]と表示されますので、[OK]をクリックしてください。


必要な機器のTCPアラーム通知を設定後、[次へ]をクリックしてください。
ミリ波レーダーから4台のPTZカメラを連携し、外部システムへ通知する場合は以下の流れで通知します。例として具体的なIPアドレスを記載しています。
設定することで以下のTCPアラーム通知設定がそれぞれ設定されます。
[実行]をクリックすると以下の画面が表示されます。
(レーダー設定部分は、ブラウザを使って直接ミリ波レーダーをアクセスしても設定を変更することができます。)
入力する距離数値の単位を設定します。
[設定値]  メートル/フィート
[初期値]  メートル
① レーダー発信
レーダー発信を制御します。
[設定値]  On:レーダー発信を行う  Off:レーダー発信を行わない
[初期値]  On
② 監視モード
レーダーの監視モードを切り替えます。

[設定値]  広域監視モード:レーダーの検知可能範囲の全域で検知対象を捉えます。
境界監視モード:レーダーの水平方向の検知対象を優先して捉えます。


[初期値]  広域監視モード
③ 検知感度
レーダー検知感度を設定します。誤検知を低減させたい場合はLowを、対象物を検知しにくい場合はHighを選択して再度ご確認ください。
[設定値]  Low:感度低  Middle:感度中  High:感度高
[初期値]  Middle
④ 検知フィルタ設定
優先的に検知する対象を指定します。指定したフィルタによって、速度範囲、サイズ範囲の上限下限が変化します。
[設定値]  なし/人物優先/車優先
[初期値]  なし
⑤ 揺らぎフィルタ強度
旗や木の枝等の揺らいでいる物体を除去する度合いを設定し、誤検知を防止します。
[設定値]  Off:除去なし  Low:除去する度合いが低い  Middle:除去する度合いが中程度
     High:除去する度合いが高い
[初期値]  Middle
⑥ レーダー利用ch
複数台のミリ波レーダーを使用した際のレーダー同士の干渉を回避するため、利用チャネルを設定することができます。
[設定値]  Ch1/Ch2/Ch3/Ch4/Ch5/Ch6
[初期値]  Ch1
① レーダー画面背景色
[設定値]  グレー/白
[初期値]  グレー
 レーダー画面透過度
[設定値]  Off(透過なし)/30%/40%/50%/60%/70%/80%/90%
[初期値]  70%
 軌跡データ表示
軌跡データとはレーダー検知対象が移動した際に残る跡のことです。
本設定ではこの軌跡データの表示時間を設定します。
[設定値]  Off:軌跡表示はしない
      3s/5s/10s/20s/30s/1min/2min/1h/24h:指定の時間内は軌跡表示を行う
[初期値]  Off:軌跡表示はしない
 点群データ表示
点群データとはレーダー検知対象とする前の生データのことです。木の葉のゆれなどノイズ分も含まれます。
[設定値]  On:点群データを表示する  Off:点群データを表示しない
[初期値]  Off:点群データを表示しない
 アイコン/文字のサイズ
[設定値]  小:16 pixel/中:32 pixel/大:48 pixel
[初期値]  中:32 pixel
 物体種別の表示
検出された物体の種別(人/車/不明)を検出画面上に英語で表示します。
[設定値]  On:物体種別を表示する  Off:物体種別を表示しない
[初期値]  On:物体種別を表示する
 移動速度の表示
[設定値]  On:移動速度を表示する  Off:移動速度を表示しない
[初期値]  On:移動速度を表示する
ミリ波レーダーを含むシステムに接続されているPTZカメラの状態を表示しています。
それぞれのカメラの「IPアドレス」「カメラ名称」「接続確認」が表示されます。
カメラが正常に接続されている場合は「カメラへ接続できました。」と表示されます。
連携しているPTZカメラの制御方式を設定します。

[設定値]  自動追尾優先:連携しているPTZカメラの自動追尾機能を使用します。
レーダー制御のみ:連携しているPTZカメラの自動追尾機能を使用しません。


[初期値]  自動追尾優先
① 複数物体追跡時の動作モード
ミリ波レーダーで検出された複数の物体をPTZカメラで追跡する際の動作モードを設定します。

・先優先・・・アラーム検知エリア内に先に侵入してきた順に優先度を付けて撮影を実施する。


・後優先・・・アラーム検知エリア内に後から侵入してきた順に優先度を付けて撮影を実施する。


・重要地点優先・・・ミリ波レーダーブラウザ設定画面、レーダー→PTZ連携にて設定した重要地点に近い順番に優先度を付けて撮影を実施する。


・全員を順番に撮影・・・アラーム検知エリア内に存在する全侵入者を一定時間ごとに順番に撮影する。(撮影時間は変更可能。)


[設定値]  先優先/後優先/重要地点優先/全員を順番に撮影
[初期値]  後優先
 撮影時間
「複数物体追跡時の動作モード」が「全員を順番に撮影」の設定されている場合、それぞれのカメラ画面の表示時間を設定します。
[設定値]  1~99(s)
[初期値]  5(s)
 重要地点表示位置
「複数物体追跡時の動作モード」が「重要地点優先」の設定されている場合、設定エリア以外の部分をグレーアウトします。「重要地点優先」を選択すると画面上に重要地点を表すXマークが表示されます。マップ内のXマークをドラッグして直接操作するか、座標を入力することにより設定ができます。
[設定値]  X:0~1919  Y:0~1079
[初期値]  X:959  Y:539
[お知らせ]
レーダー検知設定の詳細については以下をご参照ください。
 →レーダー検知の設定を行う[レーダー検知]

① アラーム検知エリア設定


アラーム検知とマスク検知エリアを設定し、検知オブジェクトと検知モードを選択します。
検知オブジェクト・・・人物・車・不明
検知モード・・・侵入検知・滞留検知・ラインクロス検知

②詳細設定


各アラーム検知の詳細を設定できます。

③アラーム設定


アラーム情報の各通知方法について設定できます。
「レーダー妨害検知」機能の設定をします。
① レーダー妨害検知
レーダー妨害検知はレーダー前に鉄板などが置かれ、近距離に不自然な検出点が集中した場合、レーダー波を妨害するものが置かれていると判断しレーダー妨害検知アラームを発報します。
[設定値]  有効/無効
[初期値]  無効
② 検出感度
妨害検出の感度を指定します。感度が高いほど、発報しやすくなります。
[設定値]  最低/低/中/高
[初期値]  中
 検知時間
指定した時間の間、連続して妨害を検知すると発報します。時間が短いほど、発報しやすくなります。
[設定値]  3s/5s/10s/1min
[初期値]  3s


本書の地図画像出典:国土地理院撮影の空中写真(2020年撮影)加工済み